コンテスト mens

元祖SBC“イケオジ”優勝なるか!「"脱いだらちょっとカッコいいおじさん"であり続けたい」

西澤浩一郎さん『めざせイケおじ』『スーツを脱いだらもう一人の自分』。SNSにそう発信するのは、50歳を目前にトレーニングを始め、今やスタイリッシュでセクシーな大人の筋肉美でコンテスト優勝常連という、名実ともに「イケおじ」として活躍する西澤浩一郎(にしざわ・こういちろう/54)さん。12月10日(日)、埼玉県三郷市文化会館にて行われる『Super Body Contest(以下、SBC) 2023 FINAL』にて、今年も上位熱戦を期待される一人だ。上記大会では3つのカテゴリーに意欲的に挑戦する。

【写真】今年もダンディズムに磨きをかけた西澤浩一郎さんの締まった身体

「コロナ禍の運動不足で10kg以上太ってしまったのがトレーニングのきっかけです。どうせ痩せるなら『筋肉を残したまま痩せられないか』と考え、最初に辿り着いたのはジムのグループレッスンでした。ボクササイズやパワーグループ、コアレッスン、ヨガなどあらゆるレッスンを毎日夜の日課として半年続け、食事も自分なりに調べて低脂質・高タンパクを意識したものに変えたところ、体重が元に戻っただけでなく、前とは明らかに身体の造形が変わっていました」

「『この割れた腹筋を記念に残したい』という非常に軽い動機でとある大会に出場したところ、地方大会で4位、全国大会でも5位入賞という成績を残すことができました。この頃のボディメイクはほぼ独学だったのですが、出場をきっかけに多くのトレーナーの方に声をかけていただき、本格的なウエイトトレーニングに移行しました。結果、その翌年のSBCの大会では地方大会カテゴリー優勝、FINALでも準優勝という成果を出せました」

現在は、5分割を週6日、オフ期は1セットで5〜8回挙上可能な高重量、減量期は12〜15回の低重量をメインに行う。一回のトレーニングは50分。西澤さんのモットーは「無理しすぎず、怪我をせず継続すること」だと語った。

「大会に出るのは、目標をつくってメリハリのある生活を送るためです。3、4ヵ月に一度のペースで出場することで、モチベーションが年間を通して維持できる。僕にとっては大会の結果が最終目標ではなく、“一生、年齢に負けない身体づくりをしていきたい”という意欲の維持のために活用しているという気持ちです」

それゆえに、仕事と大会の両立についても悩んだことがないという。

「大会に出るようになってからも、僕の中では仕事が第一優先であることに変わりはなく、あくまで生活の一部に趣味としてボディメイクがあります。変わったことがあるとすれば、オフの時でも食事に気をつかうようになったくらいですね。補食で足りない栄養をとって、逆に揚げ物や加工食品、お菓子、ジュースなどは自然とあまり摂らなくなりました。あとは低温調理器をつかって、サラダチキン、ローストビーフ、ヨーグルト、発酵あずきなど自作したり、お弁当作りも自分でやるようになりました。何かをあえて変えたというより、生活自体が自然と身体に良い方向にアップデートしていったという感覚に近いかもしれません」

チートデイを必要とするような過酷な減量をせず、カタボリックを気にせず増量期でも趣味のロードバイクを楽しむ。心身の余裕があるならハードな筋トレにも挑戦する。自然体のボディメイクだからこその余裕が、持ち味の“大人の色香”を醸しているのかもしれない。

「僕の一番の目標は『一年でも長く脱げる身体でいたい』ということです。大会の結果が伴うのは嬉しいけど、絶対にいい順位を取りたいとかではなく、スーツを着たら分からないくらいの変化であったとしても、それでも『脱いだらちょっとカッコいいおじさん』であり続けたい。だからこそ、心身に無理をせず続けられる範囲でこれからも自分を磨き続けていきます」

次ページ:西澤浩一郎さんのステージング。これぞ「脱いだらカッコいい男」

取材:にしかわ花 撮影:北岡一浩

次のページへ >


-コンテスト, mens
-,