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旦那から「トド」と言われるほどの激太り二児のママが“おまかせボディメイク”でビキニに50代でデビュー【筋トレビフォーアフター】

成長期の子どもたちと同じ食事を摂っていたらどんどん太ってしまい、脂物の摂りすぎで胆石を患うまでになってしまいました。そのころの食事は朝からチキン南蛮に甘酢とタルタルソースをたっぷりかけたものにご飯を山盛り、外食も多く晩酌でビールを飲んだ後にカツ丼というような食生活でした。旦那からは『トド』、娘からは『ランチュウ(※)みたい』と言われていましたね(苦笑)」
※キンギョの一品種

【写真】劇的変身!蓑毛由美さんのビキニ、ステージコスチューム姿と進化過程

50歳を目前にボディメイクを開始し、体重-18kg、体脂肪率35%から22%のダイエットに成功、現在はボディコンテストにも出場、全国大会も経験する蓑毛由美(みのも・ゆみ/56)さん。きっかけは長男の結婚式に痩せた姿で出席したかったからだったという。

「運動も食事も全く何も分からなかったので、一大決心のすえ痩身専門のパーソナルトレーニングジムの扉を開きました。でも入会したのが結婚式の10日前だったので当然痩せるわけもなく、間に合わなかった後悔で火がつきました」

厳しくカロリー管理された食生活と、上半身・下半身と分けた週に2回のトレーニング。だが、その方法にあまり身体が合わず3カ月ほどはあまり効果が出なかったという。

「その間、何度か担当のトレーナーさんが変わって、ぴったり相性がハマる方に出会ってから急激に身体が変わり始めましたね。ボディメイクの指導にも相性があるんだなとわかりました。それからはずっとその方が立ち上げた宮崎市大工の『パーソナルトレーニングジム LUKE』に週に2、3回通って全身法(鍛える部位を日毎に分けず同日に行うトレーニング法)で満遍なく鍛えてもらっています」

「私の場合、一人でトレーニングするというのはどうしてもできなくて、大会前でも自分では一切やっていません。完全にトレーナー頼みです(笑)。でも、完全に手取り足取り教えてもらわないとダメな人間でもここまでこれるんだ、という希望になってもらえればと思います」

食事管理も、栄養素の配分を主軸にしたものになった。赤身の牛肉、青魚、刺身などをメインにしっかりとタンパク質を摂り、脂質はナッツ、アボカド、サーモンなど良質なものに変更。調理法も茹でる、網焼きにするなど工夫をしていくうちに、4年後には“うっすらと腹筋が割れている”状態まで痩せ、引き締まっていった。その様子を自身で写真に撮り続けたことでモチベーションがどんどん上がっていったという。

「そこからさらにグレードアップしてみようと大会に出場し、本格的な減量も覚えました。減量時には牛肉を鶏胸肉にするなど食の難易度は上がりますが、グラムを計って厳格にということはしません。ボディメイクはあくまで楽しく、健康的にやるものとしています。強いて言えば、水をたくさん飲んで老廃物の排出を促すこと、トレーニング前にはきっちりとストレッチをして、歪みや硬さのない身体の状態で臨むということは気をつけています」

こうして、かつて「垂れ下がってセルライトまみれだった」お尻と脚はすらりとしなやかな曲線となってビキニ姿でステージを舞い、「太ももで止まって履けなかった」ジーンズは、スキニーパンツでのコンテストに入賞するまでに激変した。

「今月、娘の結婚式があるんです。今度こそ、念願の綺麗な姿で写真に映ることができるのが嬉しいです。ボディメイクに年齢は関係ないとよく言いますが、本当にそうだと思います。健康的に日々を過ごせるようになり、昔は“鉄の塊がたくさんある怖い場所”だったジムが今では憩いとストレス発散の場です(笑)。体型が変わったことで人生観が変わって、何事も前向きにチャレンジしてみようという気持ちになれました。これからも地道にコツコツ自分を磨いて、大会にもどんどん出場していきます」

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取材:にしかわ花 写真提供:蓑毛由美(Instagram◼︎yumeyume3010)

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手