40代からのボディメイクはスタジオレッスンのみ、有酸素なしで大会の一線に立ち結果を出し続けている異色の女性がいる。12月10日(日)、『Super Body Contest(以下SBC)FINAL』にて、イブニングドレスにてボディラインを競うDRESS MERMAID部門、女性らしいスリムでしなやかなボディを競うTREND部門MONARCH(40〜年齢無制限)クラスで二冠を獲得した町田知美(まちだ・ともみ/54)さんだ。
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「大会の結果については、一安心という気持ちです。大会出場歴7年となると、プレッシャーというのはあまりないとはいえ、今年はライバルの進退や自身の課題など純粋に大会を楽しめるという程のメンタルではなかったのが正直だったので、ほっとしています。現時点では全力を出し切りましたが、やはりもっと一段階、二段階の改善が必要だと痛感しました」
主に、下半身の絞りについてと上半身の筋肉量に課題を感じたという。
「筋肉量はさほど問われないTREND部門だとしても、やはりグループレッスンだけでは体型が維持できないと感じましたので、マシントレーニングを入れて上半身の厚みをもう少し増やしていきたいです。有酸素に関しても、多忙に追われて1日の総運動量が前年と比べて減った関係で納得いくラインまではコンディションをもっていけなかったというのが反省点です。今回それでも勝てたのは、SBCが身体だけでなく“ステージで人を惹きつける力”、“熱を与えられるパフォーマンス”を評価してくれる大会だからだと感じます」
モデルスクールでのウォーキング講師、バレトンインストラクターの職につき、クラシックバレエを幼少期から嗜む町田さんは表現力においては矜持があると語った。
「同じポーズを取るにしても、ただ動くのではなくそこに込める感情やテーマ性の理解、エンターテイメントという意識のあるなしは非常に大きな差が生まれます。私自身、ポージングの指導をされる度に『こんな高難易度の動きはできない』と思いながらも、言われるということはできる可能性があるということだ、と前向きに受け止めて励んできました。いくら素晴らしい身体でも、魅せ方一つでその実力の半分も出せないことがある。ステージに立つということは競技や部門を問わず、観ている方の心を動かせられるかどうかというのも、非常に大切な要素です」
さらなる身体づくりへの意欲は見せつつ、より洗練されたパフォーマンスを習得していくことが今後も結果を出し続けることに繋がるということ、そして、自身にとってはボディメイクはやはり「ストレス解消」であり「健康維持」、「非日常の体験」をするための過程であって、順位を追ってストイックになりすぎないという位置付けを強調した。
「大会に出ることについて、それ自体は特に若い子たちにはぜひ経験してほしいです。自分が遅咲きだった経験も踏まえて、若いころに誰かに認められるというのは人生においてとても大きな財産になる、そういう成功体験を早いうちに積んでおくのは素晴らしい価値を持つと強く思います。迷っている方がいたら迷わず背中を押しますね。ただ、1度や2度の失敗で挫けないでほしい。自分の納得いくまで何度でもやってみてほしいですね」
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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
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