「痩せたら可愛くなる」「痩せたらイケメンになる」など、失礼な言葉だが、言われたことがある人は少なくはないはず。ベストボディ・ジャパン2023水戸大会ガールズクラス(18~29歳)で準グランプリの実績を持つ大畑なのは(おおはた・なのは/22)さんは4年前に彼氏から「痩せたらキレイになる」と言われて、見返すために筋トレを始めた。
「痩せたらキレイになる」と言われて奮起
大学入学とともにアルバイトを始めて、不規則な生活と堕落した食生活を送るようになったことで、高校時代は維持できていたプロポーションが崩れていったという大畑さん。
「身長161cm、体重57kgほどの体型で、当時付き合っていた人からは『痩せたらキレイになる』と言われました。それが悔しくて、見返してやろうとダイエットを始めるようになったのが筋トレのきっかけになります」
そこから体型の変化に驚きながらも、大畑さんは筋トレ自体に熱中していったという。
「最初はジムに行くことが億劫だったんですけど、ジムに行けたという事実を成功体験としてとらえるようにしたら、段々と続くようになって、今では毎日ジムに行っています。ジムの空気がとても明るくて、トレーニングしている人はみんな前向きで、行くだけで元気が出るので、仕事終わりに必ず寄るようにしています」
看護師1年目で夜勤はないというが、残業は多い。帰りが遅くなった日でも、翌日の仕事を頑張るためにジム通いは大畑さんにとって欠かせないライフワークだという。
「ジムに行って、頑張っている周りの人から元気をもらうことが翌日の仕事を頑張るエネルギーになっています。だから短くてもいいので毎日ジムに行くようにしています」
乳癌ステージ4宣告を受けた母と共に
「ボディコンテスト出場は恐らく母がいなければ考えていませんでした」
なのはさんの母・たまきさんは乳癌ステージ4を宣告されながらも筋トレを始めてベストボディ・ジャパンに挑戦していた。たまきさんの頑張る姿に影響を受けて、なのはさんも2023年にベストボディ・ジャパン挑戦を決意した。
「母と一緒に過ごす時間や思い出を作りたくて、ベストボディ・ジャパンに一緒に出場することにしました」
昨年ベストボディ・ジャパン水戸大会に一緒に出場し、たまきさんはクイーンクラス(50~59歳)で3位、なのはさんはガールズクラス(18~29歳)で準グランプリに輝いた。
「周りの選手がみんなキラキラと輝いていたので、準グランプリをいただけたときは驚きがまさっていました」
そして、世代別で争われるベストボディ・ジャパンで唯一世代関係なしに戦う職業別・ジャンル別大会では、看護師部門で母・たまきさんと並んでステージに立ち、たまきさんは5位、なのはさんは3位と母娘揃っての入賞を手にした。
コンテスト1年生ながら好成績を残したなのはさんだが、ベストボディ・ジャパン挑戦は母との思い出のためで順位や成績にはあまり関心がない。
「来年も母と一緒に地方大会に出場して、日本大会にも出たいです」
取材・撮影:FITNESS LOVE編集部
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