ヒールを履いて歩く際、ヒザが曲がった不格好な歩き方になってはいないだろうか。健康美を競う大会であるベストボディ・ジャパンで活躍する森脇幸代(もりわき・さちよ/49)さんは、身体の「ある部位」を鍛えることで、ヒールを履いたままでもきれいに歩けると教えてくれた。
ヒールできれいに歩くコツは「お尻からが脚」!?
今年50歳を迎える森脇さんは、年々身体機能の低下を感じつつも、それに負けない努力を欠かさない。
「年齢ともに膝や腰が悪くなっていくことを感じますが、それを改善するために姿勢改善や体感トレーニングを注力して行っています。関節の可動域を広げたり、日常生活でも適切に筋肉を使いながら過ごせるようにしていますね」
「FLOWIN(※)を使ったインナートレーニングや自重でのファンクショナルトレーニングで全身の連動性、身体の使い方、姿勢の修正を行いつつ、細かくウエイトトレーニングをいれて、必要な部位の筋肥大も狙ってトレーニングをしています」
(※床に敷くシート、手・足・膝などを置く特殊素材のパッドから構成され、不安定な状態を生み出すことで通常のトレーニングとは違った全身を連動させた体幹トレーニングが実現できる器具)
ベストボディ・ジャパンではヒールを履いてのウォーキングが必要となる。
「お尻の上部を鍛えだしてからヒールでのウォーキングが上手になりました。47歳で初めて挑戦したときは、膝が曲がったり腰を反ったりとよくないウォーキングになっていたので(笑)」
森脇さんが実践する、ヒールを履いても安定して歩く秘訣は「お尻からが脚」の意識。
「『お尻からが脚』という意識で、お尻から歩いていくようなイメージで歩きます。そのときに必要な筋肉がお尻の上部で、ここがないとヒザ主導で歩くことになり、ヒザが曲がったまま歩く不格好なウォーキングになってしまいます」
「逆にヒザ主導で歩いてしまうと、無理やり姿勢を保とうとして腰を反ってしまい、腰痛の原因にもなってしまいます。『お尻からが脚』という意識をもつことで、ヒールを履いても安定感を得られるようになったんです」
ウォーキングで重要となる「お尻の上部」を鍛えるために森脇さんが行うエクササイズとは。
「ゴムバンドを膝に巻いて脚を開きながらの足踏みやルーマニアンデッドリフト、ブルガリアンスクワットです。どの種目も前ももに無駄な力が入らないよう、踵重心でお尻に常に刺激が入ることを意識しています」
ヒールを履いて歩く際、この「お尻からが脚」という意識を試してみてはいかがだろうか。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史 写真提供:森脇幸代
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