女子フィジークでトップ選手として活躍している大澤直子(おおさわ・なおこ/54)選手。丸みのある筋肉が印象的な大澤選手がトレーニングで大切にしていることとは。
「私の場合はある程度高重量を扱ったトレーニングがメインになって、あとは細かいところを鍛えるようにしています。効かせるトレーニングも必要だからしますが、そっちを重視せず、高重量トレーニングを重視していることが、筋肉の丸みをつくるのかもしれません。高重量で扱えるところは高重量で、あとは逆に弱点部位は割と効かせるようにトレーニングをするようにしています。あとはいっぱいご飯を食べてしっかり栄養を摂ることだと思います(笑)」
高重量トレーニングがメインになると、ケガにも注意が必要。ケガに気をつけながらギリギリを攻めている大澤選手。そんな大澤選手もケガをすると分かっていながらも、無理をしてしまうときがあるという。
「12月、1年の疲れがたまっているときにトレーニングの調子が上がってきているから、無理をしてケガをしてしまうんです。この間、デッドリフトでそれをやってしまい、腰を少し痛めてしまいました」
自身でコンディショニングをしながら痛めた箇所を治している大澤選手。逆に「今の時期にやっていてよかったな。大会前でなくて良かった」とポジティブに捉えている。
マッスルゲートで審査員長を務め、数々の選手を見てきた大澤選手。「審査をしていると、たくさんの選手を拝見でき舞台に上がっている選手のトレーニングやポージング練習が見えてくることも経験上あります」と教えてくれた。この言葉を聞いて、日々のトレーニングは身体に現れるということを改めて実感した。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介