減量と聞けば、味なしの鶏肉やささみ、ブロッコリーだけしか食べてはいけないと考えている人もいるのではないだろうか。2023年の「サマー・スタイル・アワード(以下サマスタ)関東予選」のビキニモデル部門で総合優勝を飾った小島圭織(こじま・かおり/36)さんは、“美味しいもの”を食べてダイエットに成功し、コンテストでも結果を残した。小島さん流のダイエットを継続させる秘訣は“美味しいもの”を食べることだという。
絶対王者からの言葉が自信に
小島さんは以前、目標もなくジムに行き有酸素運動を行なっていたが、周りの会員さんたちに触発されてコンテスト出場を意識するようになった。
「本格的にトレーニングを始める前までは、ずっと細い身体が理想で、有酸素運動のみでダラダラとジムに10年間通っていました。その後ジムを移ったのですが、そこにはボディコンテストに出られている方が多くいて、みなさんの挑戦されている姿を見て、『私もやってみよう!』と熱が入ったことがきっかけです」
コンテスト出場を決めてから現在まで、サマスタプロで“絶対王者”の選手からの指導を受けている。
「ボディコンテスト出場を決めてから現在で約2年になるのですが、ずっと月2回ペースでサマスタプロの射手矢味香さんにポージングを見てもらっていました。味香さんのレッスンは、始める前にまず気になること、不安点を聞いてくれます。すぐに改善が難しいことは日ごろどのように意識して生活したら良いか、また次回までに改善できるアドバイスもいただきレッスン終わりはポジティブな気持ちになれます。本当に会うたびにパワーをもらっていました」
「特に印象に残っている味香さんからの言葉は、大会が近づくにつれ自分が納得いくポージングができず焦っていたときに言われた『今のベストを尽した結果に後悔は残らないはずです。かおりさんの今の最善を尽くしたステージを楽しみましょう』です。この言葉はとても自信になりました」
いかに“美味しい”食事で減量するか
コンテスト出場1年目の小島さんは、味をあまり意識しない「ザ・減量食」を食べていたそう。
「デビューした2022年は鶏胸肉や玄米、葉物野菜のスープといった比較的質素な減量食を食べていましたが、美味しいと感じで食べることはあまりなく、タンパク質を意識した食事をしていました。減量期に入ると大体毎日同じメニューで、減量期は友人からの誘いも減りました(笑)。そこで2023年は食べられる食材やレパートリーを調べたりジムの方から教えてもらい『いかに美味しい食事で減量するか』をテーマにしました」
意識を変えてからは、ストレスなく減量を進められるようになった。
「まず、外食に行く事が増えました。海鮮系や焼き鳥は食べれる物もあると知り、居酒屋にも行けました。その2つはだいたい置いてあります(笑)。1人で出掛けた際は、ご飯の量を減らし海鮮丼を食べたり臨機応変に対応していただきました。ただ、1日のカロリーはある程度アプリで計算し把握するようにしていて、私の場合1200kcalほどは取っていました。ガチガチには管理せず、クリーンで美味しい物を食べてストレスなく減量できました」
「ただ、一日のカロリーはある程度アプリで計算して把握はするようにしていましたね。私の場合だと1200kcalほどでした。ガチガチには管理せず、クリーンで美味しいものを食べてストレスなく絞れていきました」
ストレスフリーな食事でダイエットの継続を
“美味しく痩せる”方法でコンテストでも結果を残した小島さん。ダイエットでの重要なことを教えてくれた。
「体型を維持するために大切なのは、継続することだと思います。無理して美味しくないものを食べたり我慢したりするのは辛いですし、継続はなかなか難しいかなと思います。美味しいものって気持ちが明るくなるし元気が出るじゃないですか(笑)。自分が継続できる無理のない美味しいメニューが見つけられると継続しやすいかなと思います!」
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史 写真提供:小島圭織