炭水化物、脂質をあまり摂らず、カロリーも削る……。そんな「誤ったダイエット情報」が溢れる現代では、正しい情報の取捨選択がダイエット成功において重要になるだろう。昨年コンテストデビューし、ベストボディ・ジャパン岡山大会、神戸大会、関西大会でグランプリ獲得。その後の日本大会でもトップ10に入る活躍を見せた田村まりあ(たむら・まりあ/22)さんは、過去に誤ったダイエット法を実践し、生理が止まるなどの不調をきたしてしまった。その状況から立て直し、美しいボディを作り上げることができた経緯に迫った。
22歳でホワイトニングサロンの店長
普段、ホワイトニングサロンの店長として働く田村さんは、仕事とトレーニング漬けの日々を送っている。
「サロンがオープンしたてということもありますが、私がトレーニングやコンテスト出場に励んでいることを評価してもらって店長にしていただきました。1回の勤務は10時間ほどで、かなり忙しいですが(笑)」
「いつもは7時半に起床し、9時半から20時まで勤務します。その後すぐにジムに行き、22時まで約2時間トレーニングして帰宅し、すぐに寝るという生活です。それが週4回、週の残り3日のうち2日は他の仕事もしています」
誤った情報を鵜吞みにして便秘やアトピーといった不調発生
昨年にコンテストデビューし、地方大会でグランプリを3回獲得するほど順調な滑り出しを見せた田村さんだが、「初めてのダイエット」で多くの人が陥りやすい状況にはまってしまった経験も。
「最初は右も左も分からなかったので、まずネットの情報を鵜吞みにして実践したんです。それが、脂質をほぼ摂らず(摂っても30g)、炭水化物も少なめ、たんぱく質多めで1日合計1000kcalいくかいかないかぐらいの、今思えば誤った方法だったんです。身体に不調をきたしまくりで、大変でした(笑)」
「脂質が少なすぎるからか、生理が止まり、便秘になり、アトピーも出てきてしまって……。カロリーをかなり削っているのに体重が落ちづらく、メンタル面でもかなり落ち込んでいましたね」
そのような誤ったダイエット法に限界を感じ、トレーナーさんに頼り始めた田村さん。そこからは食事法を変え、体調も戻っていったという。
「脂質は60gは摂るようにして、炭水化物量も増やしました。特に脂質は鮭などの魚やアボカドといった良質なものを摂り、1300~1400kcalほど取っても順調に絞れていきました。また、毎朝体温を計っていたのですが、誤ったダイエットをしていた時期が36度で、正しいダイエットをしていた時期は36.5度にまで体温が上がったんです。食事を変えたことで代謝も戻ってきましたね」
「一般人でも頑張ったら何者かになれる」
「どの情報が正しいのか分からなかった」と語った田村さん。情報がありふれた現代では多くの人がこのような状況に陥っているのではないだろうか。そんな人たちに向けた田村さんからのアドバイスを伺った。
「今はSNSで情報が見れるので、憧れや目標の方の食事や運動方法を真似するのが一番いいと思います。また、初めはプロに頼ることも大事かと思います。私はトレーナーさんに教わったことで誤ったダイエットから抜け出せましたし、初めは頼って、知識がついてきたら自分でやっていくことをオススメします」
「私はちゃぴさんというYouTuberをされている方に憧れていて、ちゃぴさんの投稿や動画を見ていると勇気や元気を貰えるんです。ちゃぴさんを見て、自立している女性はカッコイイなと思いました」
ちゃぴさんのように「他の人を勇気づけられる存在」が田村さんの理想像だ。
「私も『発信すること』を大事にしていて、以前は働くことが楽しくなく、生きがいのない生活を送っていたのですが、トレーニングを始めたことで仕事も私生活もうまくいくようになりました。『一般人でも頑張ったら何者かになれる』ということを発信していきたいです!」
取材・撮影:FITNESS LOVE編集部 写真提供:田村まりあ
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