「筋トレを始めたい。でも続かない……」そんな悩みを抱える人も多いだろう。ここでは飲食店を経営し、「女将」の一面を持ちながらも健康美を競うベストボディ・ジャパンで日本トップ10に入るなどの活躍を見せている鈴木美和(すずき・みわ/55)さんを紹介。「女将」がボディコンテストに、ボディコンテストが「女将」に好影響を与えているという鈴木さんに、筋トレを継続させる秘訣を聞いた。
着物姿も美しく変化。筋トレと「女将」が相互に好影響
50歳を迎える節目の年に、太っていた自分を変えたくてスポーツジムに入会した鈴木さん。現在は飲食店を経営し、日々接客にあたっている。鈴木さんは筋トレやボディコンテストへの挑戦を始めたことで、仕事の面でもいい影響があったという。
「女将としてお客様と接している際はいつも笑顔でいるので、その点はボディコンテストでも役立っていると感じます。ステージでは笑顔が大切だと思いますし。お店のお客様にも、いつも笑顔で居ることで安心感や好感を持っていただけるので、どちらにも好影響です」
「また、体幹を鍛え、ウォーキングを勉強したことで着物姿での立ち居振る舞いが美しくなったと感じています」
一方、飲食店経営という職業柄、減量中の苦労も。
「私の仕事は、毎日お客様に美味しいお料理を提供すること。自分は減量中で食べれない物を毎日目の当たりにし、心の中では『食べたい!』という気持ちを抑えるのは苦労しました」
食べたい気持ちを必死で抑えるために、鈴木さんは自分に問いを投げかけるのだという。
「『この料理は今の私の身体に必要な物かどうか?』を毎回自分自身に問うことで、自ずと気持ちが落ち着き、美味しい料理=身体に良い食べ物ではないという考え方をするようにしています。食欲に支配されていた脳を今は自分がコントロールしている。『私が脳を支配しているんだ』という思考回路です」
結果が出たら、楽しくてハマる。それが筋トレ
「毎日歯磨きするように筋トレを習慣化してしまえば良いと思います」と鈴木さんは語った。いざ筋トレを始めようとしても、3日坊主に……。そんな人へ向けた、「筋トレにハマる」ための考え方とは?
「いきなり重い負荷で全身筋トレして『筋トレ=筋肉痛で辛い』と止めてしまう方が多いと思うので、無理に重い負荷にする必要はなく、一気に全身する必要もないです。例えばヒップアップをしたいなら、最初は尻トレだけでも頑張って続けてみてください。結果が出て身体が変わったら楽しくて嬉しくて仕方なくなると思いますよ」
「すると、『さあ次どこやろうかな?』ってハマっていきます。まずは一部位だけからでも良いので、信じて継続してみてください。年齢も関係ありません。『やるかやらないか』それだけです」
取材・大会写真:FITNESS LOVE編集部 写真提供:鈴木美和
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