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筋トレですべてポジティブ変換できるようになった26歳 「どこを目指しているの?」はむしろ褒め言葉

ハーディング瑛美さん筋トレを始めると家族や友人、会社の同僚など周囲の人々からからさまざまな声が届くようになる。なかでも多いのが「何のため?」「どこを目指しているの?」という言葉。聞き流せばいいけれど、気恥ずかしさからせっかくのやる気もトーンダウンしてしまい、ジム通いをフェードアウトしてしまったという人も。

その一方、取り方によってはネガティブワードにも聞こえてしまう言葉を上手に“ポジティブ変換”し、モチベーションにつなげているトレーニーもいる。ハーディング瑛美(えいみ/26)さんも、そのひとりだ。

【大会写真】ハーディング瑛美さんの引き締まったボディ

引き締まったスレンダーボディで昨年2023年に『ベストボディ・ジャパン』のモデル部門ガールズクラスでボディコンテストデビューを果たした瑛美さん。岡山大会、神戸大会、関西大会、西日本大会と精力的にチャレンジし、岡山、西日本大会では見事1位を獲得。11月の日本大会初出場も果たした。

そんな瑛美さんが筋トレを始めたきっかけは、シンプルに「運動不足解消のため」だったそう。

「もともと中学から大学まで陸上の短距離をしており、身体を動かすことが大好きでした。ただ、社会人になってから運動することがなくなり、デスクワークになったことで、姿勢の悪化やストレスを多く感じるように。運動をしていた頃のように、身体を動かせばストレスフリーになると思い、ジムに通い始めました」

それからほどなく、トレーニングと真剣に向き合う転機が訪れる。勤めていた東京の企業から、地元・岡山へ転職することに。Uターンを機に、大学時代に通っていたウォーキングスクールでのレッスンを再開したのだ。

「そのスクールには、ベストボディ・ジャパンやビューティーコンテストに出るために通っている人が多くいました。そのときの自分には筋トレを頑張るための目標がなかったので、私もまずはベストボディに出ることを目標に頑張ろうと決めました」

出場を決めたのは2022年の末だったが、翌年の出場を目指しボディメイクをスタート。週3回(コンテスト期間中は4回)のジムトレのほか、ウィークポイントである腹筋の強化や猫背の姿勢改善のために週1回のマシンピラティスを取り入れた。さらに、移動手段をクロスバイクに変え、平均10km以上漕ぐことを日課とした。

コンテスト時は165cm・49kgだが、オフ時は47kgと、もともと細身の体格。筋トレを始める前は「痩せているね、ガリガリだね、スタイルいいね」と声をかけられることが多かった。褒め言葉で言ってくれていると分かっていたが、瑛美さんに嬉しさはなかったという。

「『違うのに、もうちょっと理想の身体に近づきたい、筋力や筋肉をつけたいのに』という思いがあったので、嬉しいというより、むしろ『20代のうちに自分の目指すボディを絶対手に入れるぞ』という思いに火がつきました」

それでは、筋トレに励む瑛美さんにとっての褒め言葉は? これが、意外にも「どこを目指しているの?」「しなくてもいいのに」なのだそう。

「この言葉を聞くと、目指している私の目標がまだ遠いからこそ、まだまだ伸び代があると思える。筋トレやボディメイクは一生できるものだなと実感して、これからの未来にワクワクしてしまいます」

こんなポジティブ変換ができるようになったのも、筋トレによって内面が変わってきたからだと瑛美さんは言う。

「外見への変化も出て、メイクが楽しくなったり、オシャレすることがさらに楽しくなったりとワクワクすることができるようになったことで、自分への自信にもつながりましたし、自分らしくもっと堂々と前に出て、やりたいことをしていこうと思えるようになりました」

今年は世界3大ミスコンテストのひとつ、『ミス・ワールド』の日本大会である『ミス・ワールド・ジャパン』出場を目標に、岡山大会へすでにエントリー済み。周囲の声に耳を閉ざすのではなく、受け留めて明るく、軽やかに自身のエネルギーにしてしまう瑛美さんなら、次々と目標や夢をクリアしていきそうだ。

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取材:FITNESS LOVE編集部  写真提供:ハーディング瑛美

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