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ボディコンテスト出場を家族には内緒にしていた37歳 大会後に打ち明けると意外な反応が

村田千恵子さん今やアスリートではない一般女性も理想のボディラインを求め、あるいは心身の健康維持やアンチエイジングのために、当たり前のように筋トレをする時代。努力の成果を確かめるべくボディコンテストに挑戦する人も急増中だ。

その一方で、「コンテストにチャレンジしてみたいけど、なかなか勇気が出ない」「恥ずかしくて、あと一歩が踏み出せない」という“コンテスタント予備軍”も多い。村田千恵子(むらた・ちえこ/37)さんもその一人だった。

【大会写真】村田千恵子さんのスリムなウエストと全身

村田さんの場合、ジム入会から本格的に筋トレを始めるまでにも4年ほどかかったのだという。

「最初は運動不足解消、ストレス解消目的でヨガ専門のスタジオに通うつもりでしたが、自宅から近いゴールドジムにもヨガレッスンがあると知り、入会しました」

探求心旺盛な村田さん。スタジオレッスンに豊富な種類があることを知ると、ヨガ、ピラティス、ズンバ、エアロビクス、サイクリング、グループパワー・コア、ステップ、CFK(カーディオフィットネスキックボクシング)などなど、自分にしっくり合うエクササイズを見つけるべく次々と参加していった。その過程を経て、「これだ!」と落ち着いたのが筋トレだった。

「筋トレ自体は入会したときから何となくやっていましたが、本格的に始めたのは3年前から。生活環境が変わり、筋トレに費やす時間が増えたことをきっかけに、身体も変わっていき、どんどん楽しくなってのめりこんでいきました。筋トレしていると、集中して無心になっている時間があって、それがとても気持ちいいんです」

筋トレ継続による身体の変化は、周囲の声からも明らかだった。
「以前は『痩せてもいないし、太ってもいないし、健康そう』と言われ、印象に残らない体型なんだなと少々ガッカリしていました。それが、今では『引き締まってカッコ良くなった!』と」

周囲の声にも勇気づけられ、「興味はずっとあったけど、なかなか踏み込めなかった」ボディコンテストへの挑戦に、心が少しずつ傾き始めた。

そのタイミングで、偶然にも環境や心境の変化が重なった。
「筋量を増やしたいと思い、分割や種目数、セット数を設定し直して継続しているうちに、これなら出てみたいという大会カテゴリーに出会い、この身体になりたいと憧れるビキニ選手にも出会えました。また、筋トレをするようになってから気持ちが前向きになり、筋トレ仲間が増えたことも大きい。自分は環境に恵まれているんだなって」

心からの励ましや刺激をもらえる、この恵まれた環境を活かさない手はない。そう思っていたところに、出たいと思っていた大会が自宅近くで開催されることを知る。「今だ!」到底超えられそうにないと思っていた「コンテスト出場」のハードルを、村田さんが力強く蹴り、軽やかに跳び超えた瞬間だった。

2024年2月、コンテスト初心者の登竜門として人気を集める『マッスルゲート』のウーマンズレギンス部門に出場した村田さんは、メダルまであと一歩に迫る4位を獲得。経験を積むべく、同じレギンスのコスチュームで競う『JBBFビギナーズフィットネス』にも出場予定だが、「ビキニには憧れます」と、すでにその先の夢も広がっているようだ。

大会に出場することをどうしても家族に言えなかったが、1台目のハードルを超えたことで、この2台目のハードルもクリアできたと村田さん。勇気をもって踏み出した一歩は、周囲をポジティブに巻き込みながら次の一歩、その次の一歩へと着実に繋がっているようだ。

「家族にはずっと内緒にしていましたが、大会後に結果を含めて報告しました。思っていたより興味を持ってくれて、『面白い!』と笑っていました(笑)。筋トレが好き!というのが伝わったようです。これからも、たくさんトレーニングして、たくさん食べて、たくさん笑って、心身共に健康でいられるように、筋肉も内面も成長させていきたいです!」

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介 写真提供:村田千恵子

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