8月15日(土)、東京都・きゅりあんで開催されたAPF(Asia Physique Federation)主催の『APF VISIONARY TRYOUT CUP 2026』。モノキニクラス(※)で3位に輝いたのが、木下宥香(きのした・ゆか / 36)さんだ。ジム歴は約10年だが、本格的に身体づくりを始めたのは約1年前。スパルタンレースへの挑戦をきっかけに、ボディメイクの世界へ飛び込んだ理由とは?
※女性らしい美しさやスタイルを競う、初心者から気軽に参加できるフィットネスコンテストの入門向け部門

「幼少期から運動を続け、大学も体育大学だったので、身体を動かすことが当たり前でした。でも社会人になると、自分でその環境を作らないと運動はできないということに気づいて、フィットネスクラブに通い始めたんです」
スパルタンレースで再燃した「競う楽しさ」
転機は約1年前。職場の飲み会で「スパルタンレースに出たい」と話したところ同僚が賛同し、実際に挑戦することになった。そこで久しぶりに順位がつく世界を経験したことが、次なる目標につながった。
「できない種目があったり、タイムや順位で自分のできること、できないことが可視化されたのが楽しかったんです。新たな趣味として過去に経験のある柔道やテニスも考えましたが、今からどこまで行けるかを考えたときに、ボディメイクが一番ピンときました」
今年コンテストデビューを果たし、今回が2戦目。初大会で実際にステージに立ったことで、それまでポージングレッスンで理解しきれなかった身体の見せ方にも気づけたという。
「一度ステージに立ったことで、お尻の高さを出して見せる難しさなど、レッスンでピンときていなかったことがつながりました。背中と肩はまだ伸びしろがあると言ってもらえたので、これから重点的に鍛えたいです」
自分の挑戦が誰かの一歩に
大会出場を決めてからは、減量や増量を経験。その過程で、自分一人では成し遂げられないことや、周囲に支えられていることにもあらためて気づいた。
「大会後に、私のステージを見て ”身体を鍛えたい” と言ってくれた人が何人かいました。最初は自分のために始めたことだったので、それが誰かの背中を押すきっかけになったことがうれしかったです」
木下さんが身体づくりで大切にするのは、とにかく続けることだ。
「最初から運動のハードルを高くする必要はないと思います。まず始めて、続けていけば、そのうち目指したい姿やゴールも見えてきます。”やりたい” と思った気持ちを大切にして、一歩踏み出してほしいです」
スパルタンレースから始まった新たな挑戦は、木下さん自身を変えるだけでなく、周囲にも一歩踏み出すきっかけを与えた。まず始めてみることが、思いもよらない次の目標につながるのかもしれない。
【APFのアンチドーピングへの取り組み】
APFは、関わる全ての人の成長と価値創造を使命とし、健全で公正な競技文化の発展を目指している。その一環として、日本簡易検査ドーピング協会と連携し、全国で開催される全ての大会でドーピング検査を実施。
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
取材:池田光咲 撮影:高坂裕希










