「自分に自信がなくて、ずっとどこにいるときでもマスクをつけて過ごしていました」
長瀬鈴奈(ながせ・れな/26)さんは「中学高校といじめられていて、マスクが安心する必需品になっていた」という。
「高校卒業のタイミングで『生まれ変わらないと同じ人生を繰り返してしまう』と思い、マスク外すのを試みたのですが、だめでした」
専門学校に通っているころもマスクは外せなかったが、長瀬さんは行動を起こした。
「いじめをしていた人たちを見返してやりたくて、きれいになりたくて筋トレを始めたり、美意識を高めるために美容にお金を使ったりするようになりました」
そんな長瀬さんを見て、友達が声をかけたそうだ。
「友達に『大会に出てみたら?』って言われたことがきっかけになり、色々調べてベスボにたどり着きました」
長瀬さんはベストボディ・ジャパンに出場し始めて3年目になる。1年目奈良大会5位、2年目京都大会4位、滋賀大会2位、そして今年も滋賀大会2位と、着実に結果を出して今回の大阪大会(7/7開催)に臨んだ。
「今回の大会は皆さんレベルが高く、入賞はできませんでした。自分的には絞りが甘いと思ったので、もう少し調節したらよかったなと思いました」
「食べることが大好きで、甘いものとかお菓子も好きで、食事を制限するのが本当に大変でした。筋トレは運動が好きなので大変ではなかったです!」という長瀬さんは、今年まだまだ大会に出場する予定だ。
「10月11月と大会に出る予定なので、グランプリ取れるようにフィードバックをもらいながら、ポージングの見せ方や、筋トレを見直しながらやっていきたいと思います」
長瀬さんは、京都三条で美容師をしている。
「空いている休みにフェイシャルエステの仕事、夜は週末だけ木屋町のBARでDJもしています!いろんなことをしながらでも身体づくりはできます。でも、楽しいって思えないとできないと思うので、楽しく思えるような目標を立ててやるとモチベも上がるし楽しいです!」
大会のときは外しているが、「普段は仕事でもマスクする必要があるのと、自分の顔にまだ自信はないので、ずっとつけています」と、マスクはまだ手放せずにいる。
「ベスボは、内面も外見もきれいになれる大会だと思います。人生変えたい方は変えるチャンスですが、自分が行動しないと変わらないです。辛いことがあっても絶対乗り越えられます。好きなことを見つけて一緒に楽しく日々を過ごしましょう」
取材:あまのともこ 撮影:岡 暁
-ベストボディ選手, コンテスト
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