「身体のメリハリのなさ」と「ぽっこりおなか」。せっかく痩せたのにスタイルが良くならない。それはもしかしたら、トレーニングの仕方で解決できるかもしれない。
「女性のボディメイクにはアウターマッスルだけでなく、インナーマッスルも鍛えることがとても重要だと感じます」
【写真】石丸菜奈代さんが見せた映えるウエストからのヒップライン
8/11(日)、“健康美”をコンセプトにした年齢別ボディコンテスト、ベストボディ・ジャパン2024愛知・名古屋大会が開催された。本大会でファイナリストとなった石丸菜奈代(いしまる・ななよ/25)さんも、冒頭の悩みを抱えていた。
「トレーニングを始めたのは姉がジムに通っていて誘われてなんとなく、というライトな理由だったんですが、あっという間に筋トレの楽しさに目覚めて、今では週に4日は通っています」
元々、バレーやテニスといった運動が好きだったが社会人となり機会を失っていたところに、筋トレがかつての楽しさを思い出させてくれたという。
「始めたころは懸垂が1回もできなかったのですが、今は2回アシストなしでできるようになりました。体型で変わったなと感じるのは特にお尻とお腹です。特にお腹は、『腹横筋(ふくおうきん)』を鍛えるようになってから、長年の悩みだった下腹部がきれいになりました」
腹横筋は腹部の最も奥にある内臓をコルセット状にとりまく腹筋群の一つであり、強化することで引き締まるだけでなく、体幹の安定につながり姿勢が改善するほか、排泄を促す力が強くなり便秘の解消に役立つなどの、女性にうれしい効果が高いインナーマッスルである。
石丸さんは、ピラティスをトレーニングに取り入れることで、腹横筋へのアプローチをしたという。
「寝転んだ姿勢で脚を上げ下げする、腿上げ、片足立ちなどの動きで腹横筋を鍛えることができるのですが、ピラティスのポーズにはこういった動作が多くあります。マット1枚あれば家でできる気軽さも魅力ですね」
「ピラティスを学んだきっかけはステージに立ったときの重心の取り方やポージングの安定性をより高めたいと思ったからなのですが、取り組んでいくうちに身体のゆがみや下腹部の突出が改善したのをきっかけに、もっと深く学ぼうとトレーナーの資格を取りました」
コンテストの出場を機にボディメイクの奥深さに触れ、転職。大会出場をきっかけにフィットネスに魅了され、他業界からの転職をする人は少なくない。「ボディメイクには、外見の変化以上の魅力がある」と語る人は多い。
石丸さんは今回は惜しくも上位入賞は逃したものの、「すでに実績のあるモデル体型のカテゴリーではなく、筋肉量が求められるカテゴリーへの挑戦の結果なので、次回に向けての大きい学びになった」と語った。
「今年は他の地方大会には出ず、来年、さらにマッシブなカテゴリーへの挑戦に向けて増量します。自分が昔、筋トレの楽しさと大会の感動を教えてもらったように、自分も活躍することで誰かに感動してもらえるように頑張りたいです」
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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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