「仕事柄、アクティブに動くほうではあるのですが、代謝は活動にすぐに慣れてしまうので、痩せるために様々な方法で刺激を入れるようにしています」
可憐な笑顔と瑞々しいボディラインが映えるポージングで会場を沸かせ、銅メダルを手にした茂戸藤詩音(もとふじ・しおん/27)さんは、自身の身体作りのコツをそう語る。
茂戸藤さんは10月12日(土)、年代別に健康的に鍛えられた身体を競うボディコンテスト団体のベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン2024静岡大会』が開催され、女性らしい痩身が評価対象となる、ミス・モデルジャパン部門ガールズクラス(18歳〜29歳)で3位を獲得した。
15歳からダイビングを始めて海外の海を巡り、現在もダイビングスクール経営者兼インストラクターとしてほぼ一年中海に潜る日々を送る。水着で過ごすのが日常であるため、ボディメイクへの関心は元々高かったという。大型免許一種、大型特殊免許、小型船舶2級と資格を幅広く保持する行動力は身体作りにも生かされている。
今回、大会に向けての絞り込みに選んだのは週に3日の空腹時ランニングと週に2日のキックボクシングだ。10分間打撃を繰り出し続けたあとのスパーリングはかなりハードだが、非常に効果的だったという。
「減量の最後の追い込みには、テニスやバイクも役立ちました。有酸素でも使ったことのない筋肉を満遍なく使うことを意識しています」
ウエイトトレーニングでは、重量を追うことよりも姿勢を正しく取れているかに集中する。
「背中は特に鍛えるとスタイルに影響しやすいので力を入れています。胸を高く、腰を反らし過ぎず、肋骨下部を締めることを意識しながら動作を行うとバランスの良い筋肉のつき方になると感じます」
ボディコンテストへの挑戦は2年目だが、シーズン内でも体重をあえて増減させて体型に変化をつけ、評価の差異を調べるなど試行錯誤に余念がない。
「4カ月前の大会では今より5kg増やした状態で、ボリューミーなスタイルも試しました。自分のなかでは今大会くらいの絞りが一番好きだなという気持ちはありますが、今後も色々試していきたいです」
今月にもう一つの地区大会出場ののち、来月に控える全国戦『日本大会』に向けて連戦を身体をグレードアップしていくと語った。
「優勝できなかったのは悔しいですが、出場ごとに良い経験を積んでいると思います。次戦、最終戦といい結果を残せるように頑張ります」
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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