世界初となる男女の年齢別ミスター&ミスコンテスト、『ベストボディ・ジャパン』。一気に秋めいてきた10月26日(土)、徳島県の藍住町では『ベストボディ・ジャパン2024徳島大会』が開催された。
日本全国で開催されているこのコンテストには、遠方からの出場者も少なくない。内藤篤子(ないとう・あつこ/27)さんも東京からの参戦だ。初戦の仙台大会、東京はファイナリスト入り、静岡はグランプリと全てで成績を残してきたうえでの徳島大会。
その背景には、11月24日の『ベストボディ・ジャパン日本大会』の前に地方大会に出場したかったこと、そして行ったことのない地方の大会に出てみたいという気持ちがあったのだと言う。内藤さんのカテゴリーはベストボディ部門のガールズクラス(18〜29歳)で、結果は見事、グランプリ。
現在はフリーランスのパーソナルトレーナーとして、女性の悩みにフォーカスした指導を行っている内藤さん。学生時代、陸上競技の短距離走をしていたことで太ももの筋肉が発達し、太いのが悩みだった。大学生のころからトレーナーとして指導をしていたものの、見た目や内面にも自信が持てないタイプだったという。
「周りと比べてしまう癖があって、頑張った結果に対しても『もっといけたはず』と自分を追い込んでいました。『自分なんてまだまだだ』と思うたびにつらくなって……。自信をつけたかったし、お客様からも大会出場への後押しをいただいて、去年からベストボディ・ジャパンに出場するようになりました」
大会への挑戦を通して、内藤さんは「見た目も内面も大きく変われました」と声を弾ませる。人と比べることよりも、自分が頑張っている過程を大切にすること。そんな自分を褒めることで、自信にもつながっていった。改めて、自身の成長を自分が認めてあげることの重要さを確認でき、内面が磨かれていくように感じたという。
そんな内藤さんのボディメイク方法のテーマは「筋トレしすぎず有酸素で脂肪を落とす」。もともと筋肉質で前ももの張りが気になっていたので、筋トレは週に1回、1時間程度で背面を中心にトレーニング。それに対して有酸素運動は週に5〜6回、最低でも40分は行っていた。
ポイントは心拍数が120〜130で一定になるようにすること。この数字は脂肪燃焼に効果的と言われており、全身の代謝アップにもつながる。楽な運動と評されるが、最低40分はノンストップで行うのがミソだ。
食事も、糖質多めで脂質少なめにし、小分けにして食べることを意識した。
「脂質は魚やアボカド、ナッツ類、グラスフェッドバター(牧草のみを与えられた乳牛のミルクから作られるバターのこと)、糖質はもち麦やサツマイモなどを取っていました。何を食べないか、よりも何を選ぶかの方が大事だと考えています」
コンテストを通して自分に対する美意識が変わったという内藤さん。さらに磨きをかけて日本大会へと進んでくれるだろう。
取材:小笠拡子 撮影:山口夏織
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