10月14日(月)、横須賀市文化会館にてベストボディ・ジャパン主催の『モデル・ジャパン2024東日本大会』が開催され、阿部泰子(あべ・たいこ / 64)さんが60歳以上の女性で競われるプラチナクラスで優勝を掴んだ。トレーニングを始めるまではマラソンを趣味にしていたという阿部さん。「筋トレは好きではなかった」と当時を振り返る。それでもコンテストへの出場を目指すようになったきっかけとは。
「最初は友人の出場する大会を観戦したことでした。観客席から見た出場者の方々はきれいな方ばかりで、本当にすごい世界だと感じたんです。それと同時に、自分にはできないことだとも思いました。でもあるとき、心身ともに自分が変われるのであればやってみようかなと思ったんです。元々私は人前に出るのが苦手だったのですが、そういったところも変わりたくて。いざ始めてみると筋トレやコンテストの魅力にどんどん引き込まれていきましたね。人に見られる意識があるだけで若返りますし、自分に自信をもてるようになりました」
今大会で阿部さんが力を入れて取り組んだのがお尻の強化である。
「どうしてもお尻は大きい筋肉である分、年齢と共に下がってきてしまいます。私はトレーニングの知識があるわけではないので、トレーナーさんと相談をしながら怪我のリスクがない範囲でヒップアップを図りました。自分の身体を見直したとき、きれいな女性らしいラインを作るための意識は常にもっていましたね」
さらに阿部さんは日々の食事に対する意識改革も怠らなかった。
「正直、一般的な食事で口にする砂糖の量なんて今まで意識していませんでした。でも、今回は砂糖の摂取は控えるようにしましたね。カロリー計算をしていた時期もあったのですが、自分にはなんとなく合わない感覚があったので、今は自然由来のオーガニック食品を取り入れる方法をとっています。昨年からはファスティングにも挑戦するなど、腸活も意識しているのですが、肌の質も変化が見られるようになり、とてもうれしく思います」
60代には見えない抜群のプロポーションで会場を驚かせた阿部さんが日頃から意識をしていることを伺った。
「自分の年齢を忘れることは大切にしています。なにごとも挑戦した方が楽しい人生を送れると思うので、興味があることには果敢に挑戦するべきだと思います。やってみないと分からないことって意外と多いんですよ。また、若い方に囲まれた生活をしていると刺激をもらえ、自分の向上心もアップします。私もボディメイクを始める一歩をためらった人間の1人ですが、断言します。トレーニングで身体作りを始めてよかった!」
取材:池田光咲 撮影:中島康介
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