「4年前、『お尻を外国人にしたい』と思い自宅でのトレーニングからパーソナルトレーニングに移行したのが本格的に身体作りを始めたきっかけです」
古賀史子(こが・あやこ/41)さんは、3人の子育てをしながらボディコンテスト『ベストボディ・ジャパン』で活躍する。女性らしい健康的な痩身美が求められるモデル部門において、今まで2大会で準グランプリを納めている。
「30代で出産を経て人生で一番体重が増えました。きれいなママでありたいと思っていたので、なんとか元に戻そうと食事制限をしたのですが、やりすぎてギスっとしたガリガリの体型になってしまいました」
年齢を重ねると痩せただけでは美しくなれない。そう気づいてから「きれい」の概念が変わったという。
「昔は細ければ細いほど美しいと思っていましたが、そこから女性らしい丸みのある痩身と、肌質や髪質など健康的な生活から作られる美しさを追求しようと思いました」
古賀さんが美しい身体を作る上で最も重視しているのは食生活だ。
「無農薬の野菜、添加物の入っていない調味料にこだわってます。個人的には小麦(グルテン)も体質に合わないことが分かったため控えています。また、ビタミン・ミネラルのサプリメントも試行を重ねて自分に合ったものを選りすぐりました。以前はニキビができたり便秘になったりといった状態に悩まされていたのですが、食生活を整えたことで悩みから解放されました」
もちろん、当初の目的である外国人のようなお尻作りも続けている。ただ、闇雲なトレーニングではない。
「私は骨盤にズレや回旋があるため、まずそれらを調整してからトレーニングしています。下半身の種目に絶対に入れているのはデッドリフトです。デッドリフトは背中のトレーニングと言われますが、お尻を意識することでハムストリングに強烈に効かせることができます。また、ブルガリアンスクワットの乗せ足を通常よりも低い位置にしたりなど自分の体型に合った調整を大切にしています」
身体の外側だけでなく、内側から整った美しさを作りたい。古賀さんのその思いは、大会とはまた別の形でも開こうとしている。
「3月10日(月)から、長年の夢だったオーラルエステサロンを開きます。歯科衛生士の経験とボディメイクの経験を活かして、口腔内から体内までクリーンな環境に導き、身体の内側から輝く美しさを提供していきたいです」
女性の身体はホルモンバランスなどで揺らぎやすく繊細で、闇雲なボディメイクはともすると不健康と皮一枚になりやすい。特に年齢を重ねていくと、外見だけに注力してもどこかアンバランスになっていく。健やかな内臓や血液など、目に見えない土台をしっかりと作ることが、外見の美しさをさらに引き上げてくれる。
取材:にしかわ花 写真提供:古賀史子
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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