秋山未有(あきやま・みゆ/27)さんは、「スタースカウト総選挙2016」グランプリを経て18歳からモデルとして活躍する。「ミス龍谷大学2016」グランプリ、「ミスオブミス2017」ラザールダイヤモンド賞、神戸コレクションのMVPに輝くなど、華々しい経歴を持ち女性の憧れであり続ける秋山さんだが、かつては意外な悩みを抱えていた。
「昔から食にあまり興味がなく体型にも無頓着だったため、当時は170cmで38kgという体型でした。そんななか、自身の名前をふと検索したら『拒食症』というワードが目に飛び込み、衝撃を受けました」
「自分の体型は客観的に見ると病的なのか」とショックを受けた秋山さんは、メリハリのある健康的な身体を目指して食トレと筋トレをスタートした。
無理なく食べて増量、健康的な体型へ
食トレでは、まずウエイトゲイナーを取り入れたことが効果的だったと語る。米の量を少しずつ増やしたり、間食にお餅を食べるなど、食が細いなかでも無理なくカロリーを摂取する方法を模索した。また、パーソナルトレーニングを導入し、筋肉をつけることで身体に変化が現れ始めた。
「ペラペラだった背中に凹凸ができ、くびれやお尻の丸みができたことでパンツを履いたときの腰の位置が高く見え、衣装をより着こなせるようになりました。特にウエディングドレスなどデコルテや背中が露出する服は、トレーニング前と後で肩甲骨や鎖骨の見え方が全く違うと自分でも驚きました」
努力の結果、トレーニング開始時から10kgの増量に成功。現在も多忙なスケジュールの合間を縫ってトレーニングを欠かさない。ゴルフレッスンも週に2〜3回と変わらず活動的な生活だが、体重の減少に悩むこともないという。
健康美コンテストでグランプリ獲得
ストイックに鍛えた成果を試すべく、秋山さんは日焼け不要の年齢別ボディコンテスト「ベストボディ・ジャパン」に出場。見事グランプリを獲得した。ベストボディ・ジャパンは過度な痩身ではなく、健康的なボディラインが審査基準となる。名実ともに健康美を手にした秋山さんの今後の目標は。
「モデルは若いほど重宝される世界ですが、年齢にとらわれない、むしろ年齢を武器にした美しさを追求していきたいです。ベストボディでは年上の方々が輝いている姿が印象的でした。自分もガールズクラスの最後の年か、レディースクラス初挑戦となる年にまた挑戦したいです」
女性の痩せ信仰は根強い。「細ければ細いほど美しい」という風潮から過度なダイエットが問題視される現代で、美の一線で活躍する女性が健康的な美しさを体現することの意味は大きいだろう。
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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