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まさに美魔女の67歳がグランプリ! 美しいボディライン維持の秘密は「筋トレよりも日常の歩き方にあり」

筋肉を鍛えることだけが、ボディラインを整える方法ではない。そう教えてくれたのは、山風呂いづみ(やまぶろ・いづみ/67)さんだ。

6月29日に兵庫で行われた、ベストボディ・ジャパン主催『モデルジャパン2025兵庫・神戸大会』の「プラチナクラス(60歳以上)」で、山風呂さんはグランプリに輝いた。また、6月の奈良大会・7月の京都大会ともにグランプリを獲得した、連戦連勝の美魔女である。

スラリとした美しい立ち姿とボディラインの秘訣を伺ってみると、「筋トレよりも、日常の“歩き方”にこそ美しさのヒントがある」と山風呂さんは言う。

【写真】67歳とは思えない、美魔女・山風呂いづみさんの美ボディライン

ペタペタ歩きが原因だった?!

山風呂さんは33年にわたりオーストラリアで暮らしている。50歳のころに体調の変化を感じてホットヨガを始めたのをきっかけに、ヨガティーチャーの資格を取得。オーストラリアのスタジオでヨガを教えていたが、自身が理想とする体型には届かなかった。

その後一時帰国した日本で、姿勢改善を目的としたストレッチと出合い、興味を持ったことからストレッチトレーナーの資格も取得し、教えるように。63歳で教室を引退後、パーソナルトレーニングも試したが、思うような効果は得られなかったという。

「オーストラリアでの生活では、ビーチサンダルでの“ペタペタ歩き”が日常でした。長年の歩き方のクセにより、下腹部が出たり、前ももが張ったり……体型にはコンプレックスがありました。日本に帰国したときに、パンツが入らなくなっていたことはショックを受けましたね」

こういった背景もある中で、転機が訪れたのは「姿勢は整っても、歩き出した瞬間に崩れてしまう」という気づきだった。自身も正しい歩き方が分からずに悩んでいたときに偶然出合ったのが、ベストボディ・ジャパンのウォーキングレッスン。

「ヨガつながりの友人がウォーキングを教えていたことを知り、何年かぶりに連絡を取ってレッスンを受けに行ったんです。それがたまたまベストボディ・ジャパンのレッスンでした。65歳になる記念に大会に出てみよう、と思ったのがコンテストへの第一歩です」

こうして、山風呂さんは本格的に“歩き”を通じたボディメイクに取り組み始め、さらにコンテストにも出場するようになった。

お尻から歩くことでボディラインは維持できる

「現在、ジムでの筋トレはほとんど行っていません」と、山風呂さんは言う。重きを置いているのは、日常生活の中で正しい歩き方を実践すること。

かかとから足指の付け根、そして5本指へと順に体重を移動させ、しっかりと蹴り出す。この『ロッキングシステム』を意識することで、太ももやお尻のラインが整い、ボディラインの維持にもつながっているという。

山風呂いづみさん

「まだ改善すべきことはありますが、練習を続けているとお腹まわりが引き締まり、下半身も引き上がってきた実感があります。正しく、美しく歩くことでボディラインは維持できるんだと思いました」

年齢を重ねているからこそ、日常の動作を大切にしてほしい。美しさは生活の中にある――。67歳の美魔女・山風呂さんの経験は、そういったことを教えてくれているようだった。

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取材・文:小笠拡子 大会写真:岡 暁

小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN、月刊ボディビルディング、Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門で、毎月コツコツ筋肉鑑賞貯金をしている。

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