「トレーナーとして人を支える仕事にやりがいを感じ、だからこそ私自身も『なにかを全力で頑張ってみたい』とずっと思っていました」
その“なにか”に偶然出合えたのが昨年、同僚の応援のために駆けつけたベストボディ・ジャパンの舞台だったと振り返る、岩月 香奈(いわつき・かな/34)さん。初めて目にした華やかなステージに魅了され、出場を決意。2024年10月から本格的にボディメイクを始めて約10カ月、ベストボディ・ジャパンが主催する『マッスルモデル&フィットネスモデル東日本大会』(9月7日開催)ガールズクラス(18~34歳)で日本大会(11月23日開催予定)出場権を獲得、現在その日に向けた調整に励んでいる。
「もともとは痩せ型でしたが、食べるのが大好きなこともあり、いつの間にか体重も増量してしまっていたのですが、このチャレンジで13kgの減量に成功しました」
まずはしっかりと鍛え、その後減量して初舞台に臨んだ。
「週4回以上、その日の都合に応じて40〜90分ほどかけてトレーニングを続けてきました。最重点部位は肩、ダンベルでの肩トレは毎回必須で、ほかに『お尻とハムストリング』『背中』『胸』のどれかをサブに、全身満遍なく。肩の次に重視しているパーツは背中なんですが、これは懸垂で鍛えています」
筋トレとともに有酸素運動も行い、また食生活の見直しにも取り組んだ。
「好物はラーメン、ハンバーガー、パスタ、揚げ物、マヨネーズ(笑)。でも本格的に減量を始めた3月からはすべて封印して、高タンパク・低脂質・低糖質を徹底しています。いま一番食べたいものは、もともと一人で400gサイズを毎月1本消費するほど好きなマヨネーズで、日本大会後に唐揚げやたこ焼きにかけて食べるのを楽しみにしています」
現在、デフ(聴覚しょうがい)サッカー男子日本代表をサポートしつつ、パーソナルジムでも働くトレーナーである岩月さん。
「トレーニングサポートの仕事を通じて、支える私が、頑張る人から元気や勇気、感動、優しさなどいろいろなものをもらっていると日々感じています。だからこそ、私自身も全力で頑張って“人からもらうだけでなく人に与えることもできる”ようになりたいと思うんです」
11月14〜26日、岩月さんがサポートするデフサッカー男子日本代表が出場する『デフリンピック』が日本で初めて開催される。
「トレーナーとしてチームへの帯同が必要な期間中である11月23日に開催される『マッスルモデル&フィットネスモデル日本大会』への出場は日程的に無理だと諦めていたのですが、後からこの日だけはデフサッカーの試合がないと判明した幸運に恵まれて、無事参加エントリーをすることができました」
仕事への責任感や両立への不安もあり、相談したチームトレーナーの先輩から「頑張って」と背中を押されたと言う。
「デフサッカー男子日本代表は、デフリンピックの優勝候補の一つなんです!私が出場するフィットネスモデル日本大会は、デフリンピック決勝戦の2日前の開催。私が日本大会で健闘することで、チームの優勝に向けた勢いに少しでも寄与することができたら!と思っています」
取材:大塚真奈美 撮影:荒熊流星
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。
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