11月23日(日・祝)に開催された『ベストボディ・ジャパン2025日本大会』。モデルジャパン部門ウーマンズクラスのステージに、引き締まった美しいボディラインで登場した関口真弓(せきぐち・まゆみ/44)さん。今年コンテストデビューを果たし、初年度にしてTOP10入りという活躍をした。笑顔でポーズを決める関口さんの姿からは想像できないほど、日本大会までの1年間は壮絶な努力の日々だったという。

自分でコントロールできない40代の現実
3人の子どもと5人家族で過ごす関口さん。充実した日々の中で、年齢による身体の変化に戸惑いを隠せなかった。
「40代になって体型管理が難しく、自分でコントロールできなくなって」
若いころとは違う現実に直面し、危機感を覚えたことでトレーニングを始めた。さらに、周囲にコンテストへ挑戦する友人がいたことも大きな刺激となる。関口さんは友人の存在に背中を押され、コンテスト出場に向けて動き出した。
重力に逆らうためにこだわり抜いたお尻
家事に追われる中での時間捻出は簡単ではない。関口さんは週2回のパーソナルトレーニングに加え、週3回はフィットネスジムへ通った。週5回というハードな頻度で、1年間休むことなく身体を磨き上げた。特に注力したのはお尻だ。
「本当にお尻は年齢とともに垂れ下がるので、トレーニングしないと」
ただ痩せるだけではない。重力に逆らい、女性らしい曲線を追求した。トレーニングを重ねた結果、年齢を感じさせない、上がったヒップラインを手に入れ、努力を積み重ねてきた自信が感じられる。
華やかなステージ裏の苦労を支え続けた周りの存在
日本大会という華やかな舞台。スポットライトを浴びるまでの道のりは、決して優雅なものではなかった。身体づくりに加え、ウォーキングや表現力の向上など、やるべきことは山積みだ。大会の1週間前、関口さんは体調とメンタルのバランスを崩してしまう。
「『私に日本大会なんて無理なんじゃないか』と心が折れそうになる瞬間もありました。1年間はもう本当に言葉では表せないほど必死でした」
そんな関口さんを支えたのは、ポージング講師や友人たち。そして何より、全ての大会に帯同し、常に側で寄り添い続けた夫の存在。一番近くで応援し続けた夫がいたからこそ、過酷な日々を乗り越えていった。再び前を向いた関口さんは、日本大会のステージに立ち、デビューイヤーでTOP10入りという結果を残す。
「全身にエネルギーが満ちて一気にステージの世界へ引き込まれました。素晴らしいステージに立てた瞬間の感動は、一生の宝物です」
関口さんはこれからも年齢にとらわれない美しさを追求していく。
執筆者:高木みなこ
フリーランスライター。管理栄養士の経験を活かし、医療・美容・ヘルスケア分野を中心に、インタビュー記事・セールスライティングを執筆している。滋賀県出身、東京都在住。
取材・文:高木みなこ 撮影:高坂裕希










