ベストボディ選手 コンテスト

59歳がコンテスト準グランプリ 約10年続ける【体調日記】で輝く60代へ「体調を自分の感覚で5段階評価します」

朝、目覚めたときの感覚を5段階で記録する。そんな「体調日記」を約10年続けているのが、東京都在住の会社役員・渡邊由美子さん(わたなべ・ゆみこ/59)だ。9月27日(日)、高知・高知県立県民文化ホール(オレンジホール)で開催された「ベストボディ・ジャパン2026高知龍馬大会」モデルジャパン部門のクイーンクラス(2026年末時点で50~59歳の女性が対象)で準グランプリ(2位)を獲得。来年60歳を迎える渡邊さんの挑戦を支えているのは、自分の身体と向き合う日々の習慣だ。

【写真】渡邊由美子さんの「還暦目前には見えない」ボディライン
渡邊由美子さん

体重だけでなく、朝の感覚を5段階で記録

日記には朝の体重などとともに、起きたときの体調を書き留める。すっきり目覚めたのか、だるさが残っているのか。自分の感覚を5段階で評価する。

「運動している分、しっかり寝ないとリカバリーできないということを痛感しています」

身体の回復のため、睡眠を大切にする。体重が減ったかどうかだけではなく、休んで疲れが取れているかにも目を向ける。トレーニングで不調を感じたときは、個別に運動指導を受けられるパーソナルジム「Dr.トレーニング」で身体の動きを見てもらい、調整することも。専門家の力も借りながら、身体の状態を整えている。

減量は約1カ月。手作りせんべいでかむ楽しみも

大会前の減量期間は約1カ月。年間を通して食事や体重を管理し、大きく増量せずに大会前の調整へ入る。身体への負担も考え、体重の増減を小さくしているという。

周囲から食事管理を「大変そう」と言われても、本人にとっては日常だ。

「おいしいから食べている、好きだから食べていて、自分の中では当たり前になりました」

減量中も、かむ満足感を大切にする。米に玄米や雑穀を混ぜて硬めに炊くほか、間食には手作りの「豆腐せんべい」「こんにゃくせんべい」も。豆腐やこんにゃくを小さく切り、電子レンジで水分を飛ばしてカリカリに仕上げる。塩やこしょうなどで味を付け、食感を楽しんでいる。

仕事の会食では相手に合わせて食べ、その前後で調整する。食事の楽しみや人付き合いも、身体づくりと両立させている。

年上の選手に希望をもらい、輝く60代へ

今回の大会では、身体の仕上がりやポージングなどの見せ方に課題も感じた。各部門・クラスの日本一を競う日本大会(11月22日、東京・両国国技館)には、来年以降につながる経験を積むためにも出場する予定だ。

来年は60歳以上のプラチナクラスへ。以前、日本大会で70代の女性選手がヒールを履いてステージに立つ姿を見て、この先も続けられるという希望をもらった。

「60代のクラスになったときに、輝いている自分でいたいですね」

年齢を重ねても、できることを積み重ねたい。その思いは、毎朝の記録や食事の工夫にも表れている。地方大会では観光も楽しみ、今回の高知では、美しい清流と豊かな自然で知られる観光スポット・仁淀川でドローン撮影にも挑戦した。

目標は、一度の好成績で終わらず、長くトレーニングを続け身体をバージョンアップしていくこと。自分の状態を知り、楽しみながら続けられる習慣を持つことが、将来の挑戦も支えていく。

■ワンポイント大会用語
モデルジャパン部門:男女それぞれのスリムな身体や全身のバランス、表情・表現力、ポーズの取り方、歩き方や身のこなしなどを審査する部門。
ベストボディジャパン日本大会:地区予選などで出場資格を得た選手が集い、各部門・クラスの日本一を競う全国大会。2026年の出場権は、地区予選の各部門・各クラス上位2名に与えられる。ただし、東京大会、愛知・名古屋大会、大阪大会、首都圏大会、神奈川・横浜大会の5大会は、各部門・各クラスの上位3名が対象。2025年日本大会の各部門・各クラスのグランプリ(優勝)獲得者にも出場権がある。高知龍馬大会は上位2名が対象となる。

取材・文:久米大郎 写真:山口夏織

執筆者:久米大郎
数学書の編集者、フィットネスライター。都内の出版社に勤務する傍ら、自らもボディビル競技に取り組む。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」では、競技者としての経験と編集者の視点を生かし、選手の挑戦や身体づくりの工夫を伝えている。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。

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