2024年の「ベストボディジャパン日本大会」でグランプリを獲得した兵庫県在住の石本珠美(いしもと・たまみ/62)さんは、今も鍛え方から1食におけるたんぱく源まで見直しを重ねている。9月27日(日)、高知県立県民文化ホール(オレンジホール)で開催された「ベストボディ・ジャパン2026高知龍馬大会」では、ベストボディ部門プラチナクラス(2026年末時点で60歳以上の女性が対象)で準グランプリ(2位)、モデルジャパン部門でも同クラス3位に入賞した。
1食のたんぱく源を、鶏肉だけから複数の食材へ
「たんぱく質もいろいろなものから取った方がいいかなと思って」
以前は、1食のたんぱく源を鶏肉なら鶏肉だけにしていた。今は、鮭や牛肉、納豆などを組み合わせている。朝は肉、昼は魚と分けるのではなく、1回の食事の中で複数の食材から取るようにした。
納豆と鮭で大豆と魚のたんぱく質を取ったり、鶏肉と豚肉を組み合わせたり。栄養面を考え、食材の選び方を広げている。
始めた頃は食べるのが大変だと感じ、量を加減するようになった。無理なく食べられる量を考えながら続けている。
30~40分、その日の身体と相談して鍛える
トレーニングは1回30~40分ほど。肩だけの日や、お尻を中心にする日もあり、「自分と相談しながら」鍛える部位を決める。この1年ほどは、扱う重量を上げることにも取り組んできた。
60代になり、柔軟性が上がったと感じる一方で、筋肉の回復には以前より時間がかかるようになったという。
今年は肩と背中を強化。高知大会の映像を見返すと、思い描いたように表現できていない部分もあり、ポーズの取り方を基礎から見直したいと考えている。
日本一の後も変化を楽しみ、日々に感謝する
2024年の「ベストボディジャパン日本大会」では、ベストボディ部門プラチナクラスで優勝した。大きな感動があったが、トレーニングはすでに「生活の一部」。その後も淡々と続けている。
「毎年毎年違う自分に出会えるので、それが楽しいです」
大会は、今年の自分がどう変わったかを確かめる場所だ。その過程では、身体以外の変化にも気付く。
「(減量中は)自分がすごく純粋になれるなと思って」
減量中は邪念がなくなり、些細なことにも心を打たれ、周囲への「ありがとう」が自然に湧いてくるという。当たり前に感じていたことのありがたさが、改めて見えてくる。
「一日一日も、時間も大切にしようと思う」
今年もベストボディジャパン日本大会(11月22日、東京・両国国技館)に出場する予定だ。石本さんにとって、身体づくりを続ける中で得られるものは、順位や見た目の変化に加え、日々の小さな喜びに気付く心でもある。
■ワンポイント用語
ベストボディ部門:全身の引き締まりや体型のバランス、表情・表現力、ポーズの取り方や歩き方などを審査する健康美の部門。
モデルジャパン部門:スリムな身体やスタイルの良さを重視し、全身のバランスや表現力、歩き方やポーズの取り方などを審査する部門。
ベストボディジャパン日本大会:地区予選などで出場資格を得た選手が集い、各部門・クラスの日本一を競う全国大会。2026年の出場権は、地区予選の各部門・各クラス上位2名に与えられる。ただし、東京大会、愛知・名古屋大会、大阪大会、首都圏大会、神奈川・横浜大会の5大会は、各部門・各クラスの上位3名が対象。2025年日本大会の各部門・各クラスのグランプリ(優勝)獲得者にも出場権がある。高知龍馬大会は上位2名が対象となる。
取材・文:久米大郎 写真:山口夏織
数学書の編集者、フィットネスライター。都内の出版社に勤務する傍ら、自らもボディビル競技に取り組む。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」では、競技者としての経験と編集者の視点を生かし、選手の挑戦や身体づくりの工夫を伝えている。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。
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