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「目を閉じて筋肉や神経をイメージします」47歳の生け花指導者が”筋肉のつながり”を意識した筋トレを続けコンテストでグランプリ獲得

9月19日(土)、神奈川県・横須賀芸術劇場で開催された『ベストボディ・ジャパン2026 神奈川・横浜大会』。年齢無差別で競う新クラスのJ1グランプリ・フィットネスモデル部門でグランプリに輝いたのが、溝邊志帆(みぞべ・しほ / 47)さんだ。ZUMBAインストラクターや生け花の教授として活動する傍ら、10年以上にわたり身体作りに励んできた溝邊さんは、目を閉じて、神経を意識するトレーニング方法で身体をつくり上げてきた。

【写真】溝邊志帆さんの筋肉との対話で作り上げたボディ

トレーニングを始めたのは、自分自身と向き合い、かっこいい身体を手に入れたいと思ったことがきっかけだった。

「トレーニングの魅力は、自分の身体を自分でつくり上げられることです。以前は普通に筋トレをしていましたが、出場しているカテゴリー(フィットネスモデル)では小さな筋肉まで意識することが大切だと感じました。より効率的に身体を変える方法を追求するうちに解剖学の勉強を始め、資格も取得しました」

目を閉じて筋肉と対話するトレーニング

現在は部位を変えながら毎日トレーニングを行い、週4回はパーソナルトレーニングで高重量も扱っている。

「ただ身体を動かすのではなく、頭の中で筋肉のつながりを考えています。この筋肉を使うにはどう動けばいいのか、解剖学の知識をもとに意識をするんです。目を閉じて筋肉や神経をイメージしながら、一つひとつ丁寧に動かしています。重いものを持つときも身体と対話するように、小さな筋肉まで動かすことを大切にしています」

溝邊さんの実践するトレーニングテクニックは「マインドマッスルコネクション(MMC)」と呼ばれ、鍛えたい筋肉へ意識を集中させ、神経と筋肉の結びつきを高めるものだ。ただ単に重りを上げ下げするよりも、肩を鍛えたいなら肩だけに意識を集中させることで、より筋トレ効果アップが期待できる。

また、溝邊さんは自宅にズンバ専用のスタジオを設け、インストラクターとしても活動。日々のレッスンは身体づくりにも役立っているという。

「ZUMBAが大好きで、自宅にスタジオまで作ってしまいました。みんなで汗をかいて笑い合い、エネルギーを分け合える場所なんです。私自身もZUMBAでたくさん汗をかくので、減量のために朝のウォーキングをする必要はありません。楽しみながら身体を動かせて、気持ちもリフレッシュできます」

生け花の美学はステージに反映

溝邊さんは生け花の小原流家元教授(生け花小原流における指導者・資格階級の一つ)でもある。生け花で培った美意識は、コンテストのポージングにも生かされている。

「生け花には枝や花の長さ、角度など、基本となる形があります。そこから足し算や引き算をして、作品全体を美しく見せていくんです。ベストボディのポージングも同じで、自分自身を一つの作品として捉えています。どうすれば自分を一番美しく見せられるかを考えることが大切ですね」

2018年から大会に出場し、挑戦を重ねてきた溝邊さん。

「諦めなければ人は絶対に変わることができると思います。人生は一度しかないので、せっかく生まれてきたこの身体で思い切り楽しんでほしいです。怖がらずに挑戦すれば、見える景色もどんどん変わっていきます」

解剖学の知識と生け花の美学、そしてZUMBAで培った表現力。さまざまな経験を身体づくりに結びつける溝邊さんは、これからも自分自身の可能性を追求し続ける。

次ページ:溝邊志帆さんの筋肉との対話で作り上げた身体

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

取材:池田光咲 撮影:荒熊流星

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