7月18日(木)に開催されたSPORTEC CUP ・ボディフィットネスで板谷成美(いたや・なるみ/36)選手が見事優勝を果たした。張り出した肩とバランスのいい逆三角形ボディをつくりあげた板谷選手は、トレーニングの環境を変えたことが進化につながったという。
「素直に嬉しいというのが一番です。今年の目標としてはJBBF日本連盟主催大会で優勝することが目標だったので、それを取れたこと、初戦に向けてトレーニングや練習をしてきたので、嬉しいし、ほっとしています」
昨年からさらに進化した身体で魅せた板谷選手。全体的な重量をあげることはもちろんだが、トレーニングの環境を変えたことも効果的だった。
「(トップ選手を数多く輩出している)MAX GYMともう一個のジムに行っていたのですが、そのもう一個のジムをゴールドジムに変えて。MAX GYMとゴールドジムでよりいい環境を整えようというので、やってきました。トレーニングのボリュームや、種目というのはかなり変わったと思います」
脚トレで3時間程(仕事の関係で短くなるときはある)、最低でも各部位2時間以上トレーニングするなど、ボリュームを増やした。その分、帰りが夜遅くなるので、オフの日を活用して料理に時間をかけない工夫をしている。
「オフの日に食事を全部準備して、帰ってきてすぐ作れるようにしたりとか、ほんとにオフがオフじゃないくらい、いろんな計画を立ててやっています」
食事が夜遅くなるので、炭水化物を摂るタイミングも変化させたという。
「夜に炭水化物を途中までは摂っていたんですけど、体重が落ちなくなってきたときがあって。そのときから夜ご飯として食べるのではなく、その前に食べておくなど、炭水化物のタイミングを身体の反応を見ながら変えてみました。そしたら体重が減り始めたので、タイミングは大事だなと実感しました」
丸い肩が印象的な板谷選手。意識していることは?
「重量は少しずつ上げてはいるんですけど、特別重量を求めているわけではなくて、どちらかというと、肩の前部や中部、後部をバランスよくいろんな種目をやっていますね。変わったことをやっているわけではなくて、どこに効かせているか意識しながら満遍なくやっています」
今大会の優勝で10月にスペイン・マドリッドで行われる、アーノルドクラシックへの出場権を獲得した板谷選手。今年12月には、東京でIFBB世界選手権が開催される。
「IFBB世界選手権に出場し、入賞するというのが一番の目標です」
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介