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「ライバルは横川選手」“怪物”現役大学生ボディビルダー・刈川啓志郎が東京制し日本大会に挑む

刈川啓志郎選手(撮影:中島康介)8月3日(土)、東京都・かつしかシンフォニーヒルズにて開催された、『第59回東京ボディビル選手権大会』にて、現役大学生(学習院大学4年生)の刈川啓志郎(かりかわ・けいしろう/23)選手が優勝。一般のボディビル大会初挑戦にして、鮮烈なデビューを飾った。

【写真】刈川啓志郎選手の”深すぎる”溝の入った脚の筋肉

「大会直前に2度の腰の負傷をして、辞退も考えていたなかでの挑戦でした。でも、出るからには優勝しかないと思っていたので、ほっとしたという気持ちと、素直に嬉しいという気持ちです」

名だたるトップスターを輩出してきた『ミスター東京』の覇者となった刈川選手は、学生ボディビル時代から実力だけでなく特異なトレーニングスタイルやキャラクター性で、ボディビル界ではすでにアイコニックな存在として名を馳せつつある。

本大会でも、ファーストコール(上位入賞者をピックアップし比較する審査)に呼ばれず意気消沈するも、追加で指名。上位勢ド真ん中を陣取ってマスキュラーポーズを取り、大会一番の盛り上がりをつくった。
大躍進の影には、今年からパーソナルトレーナーとして師事を仰いだ、ボディビル元世界チャンピオンの鈴木雅トレーナーの教えが随所にあるという。

「まず、毎年の課題だった絞りを『食べずに減らす』から『動いて減らす』方法に変えたことで、95%くらいの満足度にまでもってこられました。また、トレーニングだけではなく日常生活から身体の使い方を教わり、特に背中に大きな成長があったこと。そして、最終調整では天然の食材からのカリウム摂取や水分量の調節といった点の指導を受け、悩まされていたむくみが出ず一段階レベルアップできた実感があります」

刈川選手の次なる野望は?

「今、すごくいい流れにあるのを感じているので、次戦の日本男子ボディビル選手権大会でも一気に駆け上りたい。欲を言えば、横川(尚隆)選手と同じく初登場でいきなり6位、2年後に優勝を目指したいです」

“学ボの怪物”刈川は、3年連続日本一の絶対王者、相澤隼人をおびやかすか。ボディビル界に今、新しい熱狂が生まれようとしている。

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取材:にしかわ花 撮影:中島康介

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