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全身バキバキの筋肉で衝撃の完勝を飾った37歳 筋トレ界の“ジュラシック”のもとで進化 真の日本一を決めるコンテストへ挑む 

佐々木絢美選手8月11日、福井で開催されたボディコンテスト『ジャパンオープン選手権』ボディフィットネスの部門で、予選審査の段階からひときわ目を引く絞りと筋肉量を誇る選手がいた。やはりとうべきか、結果的にオール1票で圧倒的な優勝を果たした佐々木絢美(ささき・あやみ/37)選手である。聞けばこれがデビュー戦だという。

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「ボディフィットネスの大会に出たのは、今回が初めてです。それ以前は2019年と2022年に、他団体の(ボディフィットネスとは別競技の)ビキニに出ています」

しかし、佐々木選手の身体は“ビキニ”というカテゴリーの枠には収まらず、そこではあまり評価を得られなかったという。そうした中で出会ったのが、今年で現役引退を表明しているトップボディビルダー・木澤大祐選手のYouTubeチャンネル「ジュラシックチャンネル」。薫陶を受けた佐々木選手は、実際に2022年11月に名古屋にある木澤選手のジム「ジュラシックアカデミー」まで出向き、トレーニングの手ほどきを受ける。そして、23年からは自宅のある栃木から月イチのペースで名古屋まで通い、さらなる肉体の進化を目指した。

「“ビキニ”の枠に抑えるのではなく、より筋肉をつけられるよう、木澤さんに教わってきました。そこで木澤さんと同じ団体(JBBF)に行きたいと思うようになり、今回の(JBBFの大会の)ボディフィットネス出場に至りました。木澤さんに教わるようになって、特に脚がかなり変わったと思います。しっかりとカットを出せるようになりました」

ジャパンオープン選手権は、2003年に木澤選手がボディビルで優勝している大会でもある。まるで師匠の背中を追うかのように、同大会を制した佐々木選手。次に出場を予定しているのは9月28日、29日に岡山で開催されるオールジャパン選手権。その視線の先にあるのは、さらにその先に存在するステージである。

「グランドチャンピオンシップスに出場するのが、私の目標でした。木澤さんの最後のステージを、絶対に見たかったんです」

本年度のジャパンオープンで優勝したことで、佐々木選手は10月6日にボディビルの日本選手権と併催される「グランドチャンピオンシップス」の出場権を獲得。この、大阪で行われるボディビル日本選手権は木澤選手の最後の舞台でもある。

「『木澤さんと一緒に優勝したい!』という思いもありますが、できるだけ上位入賞を狙い、木澤さんに結果でお返しできるように、できる限り頑張りたいと思っています。大阪のステージで、木澤さんにしっかり仕上がった身体を見ていただきたいです!」

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:藤本かずまさ 撮影:中島康介

藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手

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