10月に開催された『IFBBアーノルドクラシックヨーロッパ』ビキニマスターズ45歳以上級で自身初の国際大会にして、見事2位の成績を残した畠山恵子(はたけやま・けいこ/47)選手。
今年の5月に会ったとき、「9月のオールジャパンで絶対優勝して、世界選手権の切符を取る」と宣言してくれた畠山選手。見事9月のオールジャパンマスターズ・ビキニフィットネス 45歳以上160cm以下級で優勝し、12月16~19日に開催される世界選手権への出場権を獲得。今大会に出場したのも世界選手権を見越した挑戦だった。
「アーノルドクラシックでヨーロッパの強豪選手と戦い、今の自分の位置がどのぐらいか知った上で、世界選手権に出場します」
結果として、ビキニ45歳以上級では日本人が1位~3位を独占し、畠山選手は前記した通り2位と、大きな活躍を見せた。畠山選手の「元々肩幅が広く、ウエストが細い」という長所を伸ばせていったところも活躍した大きい要因だろう。
「自分の身体作りはどうしたらいいか、海外の方と並んだときをイメージしてトレーニングしないといけないなというのは、痛感しました。また、(長瀬)陽子さん(※)が日本のマスターズで一番だと思っているので、その身体に近づけるように。お手本が近くにいるってすごいですよね。近くにいるからこそ、ああいう風にトレーニングしようかな、こういう風にしようかなっていうのが、陽子さんがいるからできたと思います」
※アーノルドクラシックヨーロッパ・ビキニ45歳以上級優勝
ビキニフィットネス選手の中でも「脚がごついと言われていた」という畠山選手は、昨年からストレッチを重視する四頭筋のトレーニングを取り入れ、バルクに加えて形も褒められるようになったという。
「ストレッチ重視のトレーニングを入れないと、 四頭筋がガチガチになってしまうので、究極に伸ばして究極に縮める、可動域の広いトレーニングを入れるようにしました。また、効かせるのが苦手なので脚の効きを意識付けさせるために、1レップ1レップ、頭の中で使っている筋肉に『効け効け』と言いながらやっています」
このようなトレーニングをしたことで、しっかりした筋肉で丸みのあるビキニ選手らしい脚の形に変化。丸みのある筋肉かつ、1個1個のパーツがしっかり際立ち、減量したときに深いカットが出るようになったという。
初の国際大会で結果を残した畠山選手。自身の強みを活かし、世界選手権に挑む。
「アーノルドですごく良い結果、成績が出せて波にのっていると思うので、初めての世界選手権で自分の納得のいく結果が出せるように頑張りたいと思います!」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:Igor & Jakub