12月17日(火)~19日(木)、東京・有明コロシアムにて『IFBB世界フィットネス選手権&男子ワールドカップ』が開催された。日本初開催となる同大会は世界中から多くのボディコンテスト出場者が集まり、各国を代表して白熱の戦いを繰り広げている。
17日(火)に行われた女子フィジークマスターズ35歳以上級で荻島順子(おぎしま・じゅんこ/56)が金メダルを獲得した。世界フィットネス選手権における女子フィジークでの金メダルは初めてで、昨年銅メダルを獲得している荻島選手は見事日本開催で快挙を成し遂げた。
表彰後、バックステージには涙で目を滲ませた荻島選手がいた。
「勝てると思っていなかったので驚きとともに喜びが込み上げてきました」
荻島選手は日本一を決める10月のJBBF日本女子フィジーク選手権を連覇しており、順当な勝利とも言えるが、「12月までの期間で自信を失っていたときもあった」と本音を吐露した。
荻島選手は女子フィジークの前女王・澤田めぐみ選手から師事を受けている。澤田選手は日本人女子初の女子フィジークでのメダルを2019年に持ち帰ったことで、世界における日本の女子フィジークの道を切り開いた存在だ。
「澤田さんを始め、先輩たちが女子フィジークという魅力的な競技を盛り上げてきた先にこの結果があると思っています。これからも大好きな女子フィジークを盛り上げていけるように頑張ります」
荻島選手はこのあとの一般の部にも出場する。そこでのメダルにも大いに期待したい。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史