マッスルゲート選手 コンテスト

"狂気の男"のジムで修行する 女子アナトレーニー 「きれいな姿勢でニュースを読みたい」 次なる舞台は全国大会

「大会出場は、日常生活の延長線上にあるもの。この教えは、自分自身に迷いが出てきたとき、原点に立ち返るための教えとして胸に刻んでいます」

そう話すのは、狂気の男・合戸孝二選手が静岡県で営むマッスルハウスジムに所属する安川侑希(やすかわ・ゆき/34)選手だ。現役のフリーアナウンサーとして、NHKのニュース番組やジュラシックカップ2024の司会を務めるなど多方面で活躍している。

【写真】安川侑希さんの引き締まったレギンス姿

合戸選手は若いころからとにかく重量を上げることに集中し、常軌を逸した高強度トレーニングで身体を鍛え上げた。“ 狂気の男 ” と呼ばれる所以はそこにある。彼自身のための完全オリジナルジムがマッスルハウスジムで、猛々しいオスたちが通うような字面だ。

そんなマッスルハウスジムの門を叩いた安川選手。きっかけは筋肉フォトグラファー・岡部みつる氏からの紹介だった。「一度見てみたい」という軽い気持ちからで訪れ、合戸選手の妻・真理子さんの体験パーソナルを受けて入会を決めた。

「健康増進が目的で大会に出るつもりは全くなく、むしろ私なんかが出られるわけない、と思っていたくらいです。ですが、初心者でも出やすい大会として、マッスルゲートのウーマンズレギンスというカテゴリーを教えていただいたんです」

肌の露出も少ないため挑戦できると、考えた安川選手は昨年マッスルゲート浜松大会で大会デビュー。身長別で予選敗退、年齢別で6位入賞という結果だった。今シーズンはできるだけ週に4日ジムに行くと決め、そのうち1日は真理子さんのパーソナルを受けている。

毎週マッスルハウスジムに通い続けるのは、「実家のような安心感があるから」だと言う安川選手。古参や新規など関係なく、合戸選手のパーソナルを受けるために訪れたビジターにすら、その場にいる会員が「頑張れ」と応援する光景も珍しくないのだそうだ。

ひょんなご縁から競技者としての道を歩みだした安川選手だが、自分がなぜ鍛えているのか分からなくなったこともあるという。そんなときに大切にしているのが「日常生活の延長線上に大会がある」という考え方だ。

「合戸夫妻に教わった中でも、すごく大切にしている考え方です。筋トレを始めた方々の最初のきっかけって、日常生活の中にあると思うんです。服をきれいに着こなしたい、とか。私の場合、きれいな姿勢でニュースを読みたいという日常生活での思いがありました。大会出場を目的にトレーニングしているのではない。迷いが出たときは、トレーニングの原点である日常生活での思いに立ち返るよう心がけています」

昨年、予選敗退だったマッスルゲート浜松大会。今年も挑戦した結果は、身長別・年齢別ともに優勝を飾った。次なる舞台『ゴールドジムジャパンカップ』での活躍にも期待したい。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材・文:小笠拡子 撮影:上村倫代

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手