12月17日(火)から19日(木)の3日間、東京・有明コロシアムで開催された『IFBB 世界フィットネス選手権&男子ワールドカップ』。2日目となる18日(水)に行われたカテゴリー・ビキニフィットネスマスターズ50歳以上の部で2位に輝いたのは、関根秀子(せきね・ひでこ/52)選手だ。
150cmと小柄ながらも、存在感のあるステージングの秘密は「高重量でのトレーニング」だと言う。
日本男子ボディビル選手権優勝の経歴を持つ、谷野義弘氏の指導のもと高重量でのトレーニングに励んできた。年齢にも身長にも見劣りしない、サイズのある身体を作るためには必須なのだと話す。
日々の高重量トレーニングを積み重ね、得てきた栄光は数知れない。JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)のオールジャパンマスターズチャンピオンシップスでは4連覇を達成した経験があり、世界フィットネス選手権でも数多くの実績を積んでいるベテランビキニ選手だ。
そして今大会、5回目となる世界の舞台で、自身の最高成績となる銀メダルを手にした。
「とにかくうれしい、の一言に尽きます。今回の目標としては表彰台に立つことでした。今大会で優勝された韓国のキム(Jongyun Kim)選手や、世界大会で活躍されている選手などもいると聞いていたので、食い込んでいくしかない!と。結果は目標以上となる銀メダルを頂けたので、本当にうれしいです」
表彰式の直後、優勝したキム選手と言葉を交わしていた関根選手。どんな話をしていたのか尋ねてみると「心からのお祝いを述べました」と関根選手。
「キム選手とは結構長いお付き合いがあって、世界でずっと “2位” が続いていることを知っていたので、彼女の優勝に拍手を送ることができました。努力家ですごく素敵なお人柄なんですよ。彼女の隣でメダルを頂けたことも光栄です」
手にした銀メダルをうれしそうな目で見つめながら、関根選手は柔らかな声でそう語った。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
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取材:小笠拡子 撮影:中原義史
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