JBBF選手 コンテスト

細いウエストと丸みのある脚のメリハリを作りボディコンテストで活躍した31歳 「こんなポンコツな私でもここまでくることができました」 

「私はこの競技が好きですが、それが全てではなく、家族との時間を何よりも大切にしたいと思っています。女性としても一度は母になるという夢を叶えたいので競技をお休みすることを決めました」

フィットモデル、ビキニフィットネスの選手として活躍した細田茉耶(ほそだ・まや/31)選手。残念ながら2025年の大会出場は考えていないそうだが、現在もトレーニングは継続中だ。

【写真】細田茉耶選手の細いウエストと丸みのある脚

「トレーニング内容はいつ競技に戻ってもいいように、競技をやっていたときのままハードにやっています。肩、背中、脚、肩、背中、ハムケツの6分割で順番に回しています。競技においてはまだまだ筋量が足りないので、筋量アップを目指して負荷を抜かない丁寧なトレーニングをしつつ、重量もしっかり追い求めています」

トレーニングは、脚のカットを出すためにレッグエクステンションをやり込み、肩の丸みを出すためにサイドレイズのバリエーションを増やしている。背中は厚みと広がりを改善するために、ラットプルで持ち手の角度や幅、引く角度をいろいろ変えているという。

食事面で気をつけていることはあるだろうか。

「現在は好きなものを好きなように食べています。そうするとタンパク質が足りないこともあるので、その場合はプロテインで補っているのと、マルチビタミンは必ず摂取しています。そして間食はしないように気をつけています」

昨シーズンはスポルテックカップで3位、JBBF最高峰の大会であるグランドチャンピオンシップス出場、と掲げた目標を達成することができた。

「目標を明確にしていたことで、そこに向かってまっすぐ進むことができました。減量期は辛いことの方が多く、何度も逃げようと思ったこともありましたが、悩んだとき迷ったとき、苦しいときこそ、その目標を思い出してまた立ち上がることができました。毎日がむしゃらに自分と戦うことができたのが、競技をやっていてよかったなぁと思った点です」

細田選手はトレーニングや身体のコンディションなどをYouTube「ぽそみ【ポンコツトレーニー】」で配信している。昨シーズン、視聴者からの応援も競技をやりきる原動力になったようだ。

「視聴者さんの応援コメントがとても励みになり、苦しい減量も乗り越えることができました。また減量の日々や大会の様子を動画で残すことで、『ぽそみも頑張っているから私も頑張る』と言っていただけて、視聴者さんのモチベーションになれていることがうれしかったです」

「大会当日、控え室やステージ裏では、選手の方から『YouTube見ています』と声をかけていただくことが増え、選手の方と仲良くなれたり、お話できたりして、リラックスすることもでき、競技仲間が増えました。YouTubeは競技においてもいい影響しかなかったです」

「こんなポンコツな私でもここまでくることができました」、細田選手は言う。

「競技に挑戦しようか迷っている方がいましたら、ぜひ挑戦して欲しいです。競技での結果がどうであれ、ステージに立つことがとてもすごいことです。そして、毎日自分の身体、気持ちと向き合えることができることが競技の素晴らしさでもあります。自分と向き合いながら、目標を達成するためにひたすらそこに向けて頑張る自分がとても誇らしく思えます。そんな素晴らしい競技、挑戦して後悔はありません。皆様の挑戦を応援しています。私自身も、皆様の挑戦に負けないよう挑戦し続けたいと思います。またいつかステージでお会いできる日が来ることを楽しみにしています」

細田茉耶選手

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 撮影:中島康介

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