JBBF選手 コンテスト

43歳・金融系会社員が細いウエストのVシェイプを武器に長年コンテストで活躍 「筋トレは痛いし辛い!」けど継続できる理由とは

JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)のフィットモデルやビキニフィットネスで長年活躍を続ける小林尚美(こばやし・なおみ/43)選手。「また国際大会のステージに立ちたいので、代表選手として選出してもらえるような結果を出したい」と言う小林選手の最近の取り組みについて聞いた。

【写真】小林尚美選手の仕上がったVシェイプ

12月に行われたIFBB世界女子フィットネス選手権には、ポージングレッスンを受けることで、自身の悪い癖を修正して臨んだ。

「世界選手権では、仕上がり体重を落としつつも、身体の薄さが気にならなくなった点は良かったと思います。近年ビキニフィットネスでも求められてきている縫工筋や大腿四頭筋のカットについては、引き続きの課題です。利き脚でない側の脚についてはマッスルコントロールが難しく、気づいたらカットが消えてしまっていたりするのでカットを維持できるようにしたいです」

現在のトレーニングについては、特に肩とお尻を強化しているそうだ。

「全体的な筋量増加に取り組んでいて、トレーニングは週5日の5分割で行っています。フロントメインの肩と胸、リアメインの肩、背中、脚、お尻です。腕とお腹はどこかのタイミングで1種目入れています」

「全体的なトレーニングレベルの向上を目標にしています」と小林選手は言う。

「週1回パーソナルトレーニングを受けているボディビルダーの須江正尋さんが身近にいることもあり、トレーニング強度や、対象筋への狙った負荷の維持および神経伝達の未熟さを実感するばかりです」

食事面でも取り組んでいることがある。

「昨年は7月のアジア選手権から12月の世界選手権まで、例年よりも減量期が長かったこともあり、今まではなかった爪や髪へのダメージを実感しました。加齢も原因の一つだとは思いますが、炭水化物を必要以上にカットしたことにより栄養バランスが崩れ、タンパク質の過剰摂取になってしまったのが良くなかったのだと思います。そのため今は炭水化物を必要量しっかり摂取するなどし、厚生労働省が推奨する栄養バランスや摂取量になるよう心がけています」

具体的には、白米と味噌汁をベースに、たくさんの種類の食材から栄養を摂取するように気をつけているそうだ。

「こんなに長く競技を続けるつもりはなかった」という小林選手。元々市民ランナーとして数々のマラソン大会で入賞し、さいたま国際マラソンでは『日本代表チャレンジャーの部』で3時間21分を記録したこともあったが、股関節唇損傷の怪我でリハビリのために8年前から筋トレを始めた。「マラソン時代のようにまた表彰台に登りたい」とボディコンテスト出場をはじめ、2018年からはオールジャパンフィットネスチャンピオンシップスの上位常連、マスターズでは3連覇も果たしている。

「大会への準備は正直しんどいので、毎回、今年で最後にしようと思っています。でも、ステージで非日常の別の自分を演じるのが楽しくて、なんだかんだ競技を続けてしまっています。筋トレ自体も痛いし辛いので、やっぱり好きにはなれませんが、ふとしたときに自分の成長を感じられることがうれしく思います。また、筋トレと並行して食事・睡眠・サプリメント等を試行錯誤して自身の身体で人体実験する工程に、面白みを感じています」

金融系の会社員で多忙な中、常に高いレベルで努力し、結果を出し続けてきた小林選手。今年はさらに筋量アップした仕上がりで登場するのか、楽しみな存在だ。

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 撮影:中原義史、中島康介

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