2月16日(日)、神奈川・カルッツかわさきで開催された『マッスルゲート川崎』のウーマンズレギンス163cm超級および50歳以下級での優勝を果たした長野夏美(ながの・なつみ/31)選手に話を聞いた。今回が2度目の大会出場となったが、「優勝できるとは思わなかったので驚いています」と、喜びを噛み締めた。前回の出場大会(昨年12月1日・マッスルゲート北関東)では2位という結果だったが、さらなる努力を重ね、今回ついに頂点へと上り詰めた。
もともと運動が好きで、20代後半からトレーニングを開始した長野選手。本格的に筋トレに取り組み始めたのは28歳のときだった。学生時代はバドミントンをしており、もともとスリムな体型だったが、「筋トレでメリハリをつけたいと思い、ボディメイクに取り組むようになりました」と語る。
そのままコンテストへの出場にステップアップし、昨年12月にマッスルゲート北関東でデビュー。しかし結果は悔しい2位となった。
デビュー戦の結果を受けて見直したのはトレーニングと食事の両面。「身体作りがまだ十分ではなかったと感じたので、メニューを大きく見直しました」と語る。特に重点を置いたのは上半身の強化。もともと下半身を中心に鍛えていたが、上半身のトレーニングに力を入れることで、バランスの取れた身体に近づくことができたという。
食事面でも大きな変化があった。「前回はとにかく体重を落とすことを意識しすぎて、栄養バランスが崩れてしまいました。今回はバランスを考えながら食事を取ることを徹底しました」と、減量のアプローチを改善。その結果、過度な筋量の減少を防ぎながら、より引き締まった身体を維持できたと振り返る。
トレーニング面も食事面も初心者にありがちな反省で、それらをしっかりとクリアして結果に結びつけた長野選手。現在のトレーニング頻度は週6回、1回あたり約1時間半。仕事の前後で時間を確保し、朝7時にトレーニングすることもあれば、夜遅くに行うこともあるという。仕事は一般企業でのデスクワークが中心。「時間をうまくやりくりしながら、トレーニングを習慣にしています」と、その努力の積み重ねがうかがえる。
今回の優勝を機に、さらに高みを目指していく。「まだまだ伸ばせる部分があるので、これからも自分を磨き続けたい」と語るその姿から、努力を積み重ねればどんな環境でも成長できるということを改めて感じさせてもらった。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介