JBBF選手 コンテスト

細部まで鍛え上げた筋肉美で魅了した1児の母がコンテスト入賞 減量中も子どもと同じ食材で食を楽しむ【筋トレ】

JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の最高峰の大会の一つである『グランドチャンピオンシップス』が10月12日(日)に開催され、ビキニフィットネスで髙田千広(たかだ・ちひろ/35)選手が6位入賞を果たした。昨年の予選敗退から順位を上げた髙田選手は、細部まで鍛え上げた筋肉と隙のないポージングで観る者を魅了した。1児の母で子育てと仕事を両立しながら活躍する髙田選手の「食育」を兼ねた減量法とは。

【写真】髙田千広選手のメリハリのある筋肉美

世界大会で感じたこと

髙田選手の飛躍の原動力となったのは、昨年『IFBBアーノルドクラシックヨーロッパ』に出場した経験だ。世界のトップ選手を肌で感じたことで、気づきがあったという。

「国内での私への評価は『ビキニのカテゴリーにしては筋量がありすぎる』ですが、昨年のアーノルドクラシックヨーロッパで決勝に並んだスペインやウクライナの選手、バックステージで間近で見たエリートプロの選手に比べて、筋肉の密度もアウトラインもまだまだ足りないと思いました」

この気づきから、「世界標準」を目指すための肉体強化に取り組んだ。特に「胸の上部、肩のフロント、背中の上部、肩のリア(後部)、お尻の上部、大腿直筋、ハムストリング」といった細部まで徹底的に強化。さらにステージングも、海外選手のような「軸がしっかり取れていてスマートで品があり隙のないステージングになるよう練習してきた」という。

食育と両立させる「しっかり食べる」減量

髙田選手の印象的な点は、減量中も「しっかり食べている」こと。その背景には、母親としての視点があった。

「自分が食べている物や食べている姿は子どもにどんな影響を与えるか。子どもの栄養バランスだけではなく、そういった所も食育だと考えております」

減量中でも、子どもとできるだけ同じ食材で旬の物を楽しむようにし、子どもの成長と自分自身の筋肉の成長を両立させている。

また、トレーニングにおいては、トレーニングコーチの指導の下、「この種目をこの強度でできるようになれば、必然的に目指している身体になれる」という明確な目標を持って、オフ期から徹底的にトレーニングと食事に取り組んだことが、身体も進化し、グラチャンでの成果に結びついた。

今後の目標について、髙田選手の視線はすでに世界、そしてその先にある。

「今後の目標はIFBBエリートプロで活躍する選手になる。IFBBエリートプロの試合で優勝する。そして、私が考えるフィットネスの理想(心身共に健康)を体現し、発信していきたいです」

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピング講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材・文:FITNESSLOVE編集部 撮影:中原義史

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