『ニューウェーブ・デイリースポーツカップ』は、年齢や経験を問わず挑戦できるボディコンテストをコンセプトとした大会だ。12月6日(土)に兵庫県神戸市・神戸ポートオアシスで初開催され、初心者向けのビギナーズレギンス部門(※)160cm以下級、同カテゴリー40歳以上級の2カテゴリーに出場し、いずれも3位入賞を果たしたのが松野清美(まつの・きよみ/61)さんだ。
※デイリースポーツカップ独自のカテゴリーで、健康的にシェイプアップされた体型が評価される。

松野さんにとって、今回の挑戦は決して順風満帆ではなかった。今年2月、半月板損傷で手術。その後は肩の故障も重なり、満足なトレーニングができない期間が続いたという。
「リハビリ程度の運動しかできず、筋肉量も落ちて、正直メンタルもかなり落ちていました」
そんなときに耳にしたのがデイリースポーツカップ開催の話だった。
「勝つため」ではなく「楽しむため」に立ったステージ
「勝敗にこだわるより、ステージに立って楽しみたいという気持ちの方が強くなって。気づいたら『出場しよう!』って決めていました」
大会当日は、スタッフの丁寧な対応や選手同士のあたたかい雰囲気にも背中を押された。結果以上に、「楽しい時間だった」と語る表情が印象的だ。松野さんが筋トレを始めた理由は、年齢を重ねる中で身体の衰えを感じ「いつまでも若々しい自分でいたい」と思ったこと。
「やっぱり年齢を重ねても若々しくいたいですよね。筋トレを続けていると、周りから『かっこ良い!』って言われることもあるので、この言葉が本当に大好きなんです」
健康や老化防止といったメリットはもちろんある。それでも松野さんにとっては、かっこ良いという感覚こそが原動力だ。
「いつか孫にも、『うちのバーバ、かっこ良い』って言われたいですね(笑)」
年齢を重ねるからこそ、松野さんが大切にしているのは無理をしないこと。怪我を防ぐため、自分に合った重量設定で、焦らずコツコツ続ける。トレーニングは朝の早い時間に行い、1日のルーティーンとして組み込む工夫もしている。
「なかなか完璧にはできないですけど、習慣化できたら最強バーバになれそうで楽しみなんです!」
結果よりも、まず行動すること。立ち止まっていると時間はあっという間に過ぎてしまう。だからこそ、今できる一歩を踏み出す。61歳で選んだ楽しむための挑戦は、年齢に縛られない生き方そのものを体現していた。
取材・文:柳瀬康宏 写真提供:デイリースポーツ
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










