「筋トレは自分が努力した分だけ結果として返ってくる。そこで自分を表現したいと思ったんです」
そう語るのは、2025年12月6日(土)、兵庫県・神戸ポートオアシスにて、関西のスポーツ新聞メディア『デイリースポーツ』が主催するマスメディア初主催のボディビル・フィットネスコンテスト『ニューウェーブ・フィットネス デイリースポーツカップ2025(以下デイリースポーツカップ)』のメンズフィジーク172cm超級で優勝した根岸映太(ねぎし・えいた/24)さん。パーソナルトレーナーとして働く根岸さんは、ボディコンテスト出場経験はあるものの、優勝はこれまで一度もなかった。順風満帆ではなかった競技人生の4年目で、ついに頂点に立った。

「今年は必ず結果を残すと決めて、自分ととことん向き合いました。本気で作り上げた身体だったので、優勝という形で返ってきて本当に良かったです」
100kg目前だった学生時代。挫折の先で出合った筋トレ
身長は183cmある根岸さん。学生時代は体重100kg、体脂肪率は25〜30%(※)ほどあったという。9年間続けた野球ではケガも多く、思うような結果が出せず、挫折を繰り返していた。
※体脂肪率は市販の体組成計によるもの。
「学生時代は太っていて、スポーツも挫折続きでした。それが悔しくて、何か自分が努力した分だけ結果として返ってくるもので、自分を表現したいと思ったんです」
そうして出合ったのが筋トレだった。
「痩せた自分を見たことがなかったので、単純に引き締めて、かっこいい身体になりたいという気持ちも強かったです」
筋トレを始めた当初は、ダイエットと並行しながら見よう見まねで行っていた。しかし、無理な制限とトレーニングが重なり、ただ痩せていくだけの状態に。
「正直、初めは失敗でした。でも、少しずつ筋トレの勉強をして、自分なりに知識をつけていくと、身体が変わり始めた実感があったんです」
胸の厚み、割れてきた腹筋、盛り上がる腕。周囲から掛けられる言葉が変わり、自信へとつながっていった。メンズフィジークで最も重要と言われるのが、肩と背中が作り出すアウトライン。根岸さんは今年、ここに最も力を注いだ。
「懸垂一つでも手幅を広くして、背中の外側である大円筋を狙い、横への広がりを意識しました」
肩のトレーニングは片手で行うワンハンド種目で丁寧に効かせ、最大ストレッチを重視。また重量を追う日と追わない日を分け、肩と背中に限っては週2回の頻度で刺激を入れ続けた。
「可動域、テンポ、力の使い方、姿勢。どの部位もまだまだ不十分だと思いながら、常に見直しています。無理なく続けられる範囲で、食事もトレーニングも楽しむこと。そこを大事にしています。そして自分で決めた道を、ブレずに突き進むこと。目標を明確にして、キツいことをあえて選び、毎日自分との約束を守る。こうした一つひとつの努力が自分の身体を作り、自分の人生も作っていくのだと思います」
「私1人では決して成し遂げることはできませんでした。家族の支えや身近な人たちの協力があってこその今があります。母親へ優勝する姿を見せることができて本当によかったです。これからもフィットネスで恩返しをして、より多くの人たちにフィットネス文化を広げていきたいと思います!」
取材・文:柳瀬康宏 写真提供:デイリースポーツ
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










