「この身体で1人で子育てをできるのだろうか。子育てが終わったとしても身体がボロボロだったら何もできない」
子育てと仕事に追われる日々の中で体重は96kg、体脂肪率は約30%(※)まで増えていた(身長180㎝)という高橋由城(たかはし・よしき/41)さん。シングルファーザーとしての不安が、トレーニングを始める原点だった。
※体脂肪率は市販の体組成計で計測

父として、これからの人生をどう生きるか
高橋さんは2025年12月6日(土)、兵庫県・神戸ポートオアシスで開催された、マスメディア初主催のボディビル・フィットネスコンテスト『ニューウェーブ・フィットネス デイリースポーツカップ2025(以下デイリースポーツカップ)』でメンズフィジーク部門172cm超級3位、同部門マスターズ2位に入賞した。観客の目を引くほどに絞り込まれた肉体だったが、数年前は健康面にも不安を感じる状態だったという。
「離婚を経験して自分1人で子育てをしないといけない状況になりました。その当時は体重もかなりあって、この身体で大丈夫なのか。子どものためにも自分も健康でいないといけない。子育てが終わっても、そのときに自分の身体がボロボロだったら何もできないと思い、ボディメイクをすることを決めました」
サプリや医療器機を扱う会社で働く高橋さんは、トレーニングは毎日行うが、仕事と両立するための1時間ルールを決めている。
「仕事も忙しいので、仕事の合間や休憩をうまく使って、ジムの滞在時間は1時間以内にしています。トレーニング自体は40分くらいですね。これでも身体は変化していって、トレーニングを開始してから3カ月目くらいで『あれ?良い身体になってない?』と周囲から言われるようになりました」
高橋さんはパパ友からの誘いがあって、2024年に俳優・金子賢氏が主催するボディコンテスト『サマースタイルアワード』でボディコンテスト初出場した。身体が劇的に変わったと感じたのは、このときの減量期で「人間の身体は、ここまで変わるのかと本当に驚きました」と語る。
「コンテストに向けて本格的な減量に挑戦しました。具体的な1日の食事は、一食目は玄米200g、鶏胸肉120g、全卵目玉焼き1個、ブロッコリー、キノコ類、キャベツ。二食目は玄米200g、紅鮭95g、納豆1パック、野菜類。三食目はオートミール30gとプロテイン、ブルーベリーのパンケーキ。有酸素運動はコンテストまでのラスト2週間のみ。朝の空腹時に1時間、夜に1時間やっていました」
「ただ、今回のデイリースポーツカップは減量が間に合わないと思って有酸素運動を入れすぎ、絞りすぎました」と振り返る。
子育てのために始めた筋トレが、今や人生の軸になっている。
取材・文:柳瀬康宏 写真提供:デイリースポーツ
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










