7月26日(日)岡山県岡山市・岡山芸術創造劇場ハレノワで開催された『JBBF第18回日本クラシックボディビル選手権大会』および『JBBF第6回日本クラシックフィジーク選手権大会』。身長178cm、細い関節とハードな仕上がりを見せた東大卒ボディビルダーの野上駿(のがみ・しゅん/33)選手がクラシックボディビル180cm以下級、クラシックフィジーク175cm超級の両カテゴリーを制し、見事2冠を達成した。
【写真】野上駿選手のバキバキに絞り上げられた大腿四頭筋(ステージ写真5枚)

大会直後、野上選手は安堵の表情で率直な思いを語った。
「特にプレッシャーとかはなかったんですけど、自分の目標は両方で階級優勝して子どもに金メダルを渡したいっていう思いはありましたね。それを達成できたので、本当にうれしいです」
絞りは得意だという野上選手だが、今大会へ向けてオフシーズンにこれまで以上にサイズアップにも挑戦した。
「オフではいつもより体重を乗せていましたね。周りからも『大きくなったね』と言われることが多かったですし、自分でもサイズアップはできたかなと思っています。食事内容はオンとさほど変わらないですが、白米、鶏胸肉、卵が中心で量をしっかりと食べるようにして、休日には好きなものを食べるといった感じです。量を少しずつ増やして、最大で計算上は1日で5000kcal程度になっていたと思います。狙っていたほどではなかったですが、このチャレンジ自体は成功だったと思います」
今年で34歳になる野上選手。身体を大きくするチャンスは限られていると考え、次のオフシーズンもさらなる増量を視野に入れている。
「40代に入ると一気にサイズアップするのは難しくなると思うので、今がある意味ラストチャンス。次のオフも体重を増やそうとは思っていますが、体重を増やすことを優先にするのではなく、オフシーズンの期間を少し長くして、さらに大きな身体を目指したいと思っています」
2つの日本一を手にした野上選手だが、その視線はすでに次の大舞台へ向いている。
「自分の一番の軸は東京ボディビル選手権です。そこで優勝することが今の目標ですね」
筋肉をつけるには、しっかり食べて身体を大きくしていくアプローチも重要。これから筋肉を付けていきたい人は、野上選手のバルクアップ法にならい、筋肉に良いクリーンなものを多く食べることにチャレンジしてみても良いのではないだろうか。
用語解説
クラシックボディビル(JBBF):
身長ごとに体重の制限があり、筋肉の大きさに加え、全体のバランスや美しい絞りが重視されるカテゴリー。
クラシックフィジーク(JBBF):
特にバキュームポーズの完成度が重要視されるカテゴリー。ウエストが細く、Vシェイプな上半身のシルエットが重要。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。
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取材・文:柳瀬康宏 写真:中原義史
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