トレーニング歴10年超、競技歴6年目を迎える選手が成長を見せた。
9月22日(火・祝)、第37回「JBBFジャパンオープン選手権大会」で新設のメンズフィジークにて、初代王者となった桂山晃輔(かやま・こうすけ/33)選手。昨年から仕上がり体重4kg超増の鍵となったのは、「オフシーズンの徹底的な食事管理」と「トレーニング種目の厳選と定量化」だ。
【写真】前から見ても後ろから見ても超逆三角形!桂山晃輔選手のムキムキ肩・胸・背中

進化①100kcal単位の緻密な増量
桂山選手は、体重を2025年のスポルテックカップ出場時の66kgから本大会で約70.8kgへと約1年で4kg超の増加を達成。胸のシルエット、肩周りの充実感、そして、背中の面積といったアウトラインを大きく進化させた。その要因の一つ目を、「曖昧さを排除した緻密なカロリーコントロール」だと語った。
「これまでオフシーズンは、減量期のように緻密なカロリー計算をしていませんでした。今シーズンは、メンテナンスカロリーからの引き上げを計画的に微調整し、無駄な脂肪の増加を極力防いだバルクアップができるよう努めました」
増量期には、主に白米により100kcal刻みで摂取量を管理。さらに、体重の増加の仕方を注視した。
「体重が単なる右肩上がりではなく、“波”のある増加になっていることを重要視しました。増やした食事量に筋肉の合成と代謝の向上が追いつくと、一時的に体重が停滞する、そして追い越すと体重が下がる。そのタイミングで摂取量を増やすことで余分な脂肪の増加を最小限にした増量を目指しました」
過度な増量を避けたのは、今季が例年よりも短いオフシーズンであることを見越した逆算だ。
「5カ月という短い増量期間の中で最大限の結果を出すために、逆算したプランを昨年の『グランドチャンピオンシップス』(最終出場大会)直後から考えていました」
進化②長時間トレーニングから、厳選種目でのトレーニングへ
第2の進化要因として挙げたのはトレーニングスキルの向上。ダブルスプリットやハイボリュームトレーニングを中止し、定量化しやすい種目をベースに厳選した。
「トレーニング種目を、成長度(何㎏で何回上がったか)が一目でわかるものだけに絞りました。また、昨年のフィードバックから脚のトレーニングの頻度を抑え、胸・肩・背中といった上半身のつくり込みにリソースを集中しました」
長時間トレーニングをやめた理由は、家庭や仕事との両立を図るべく、限られた時間で質の向上を求めたためだ。その一環として、トレーニングパートナー導入によるブラッシュアップも行った。
「毎週水曜と土曜は、(同カテゴリーで活躍する)白井重光選手とタッグを組んでトレーニングをしています。白井選手はオーバーオールではライバルとなる間柄ですが、だからこそ、最高のフィードバックがし合えます。食事、トレーニングの状態、コンディションチェックなどお互いに忌憚なく意見の交換ができます」
「世界一のパパになる」揺るぎない最終目標
桂山選手の目標は、明確かつ揺るぎない。
「まだまだ足りないところばかりだと痛感するなかですが、どうせやるからにはやっぱり一番を目指したい。国内戦でも、世界戦に向けても常に一番を狙っていきます。最終目標である世界でのオーバーオール優勝、『世界一のパパ』になるためにこれからも突き進みます」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
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取材:にしかわ花 撮影:中原義史
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』『Womans'SHAPE』寄稿。記者・ライター、メディアプランナー、エッセイスト。










