『マッスルゲート奈良大会(9月23日開催)』、クラシックフィジーク一般の部175cm超級では小柳渚生(こやなぎ・しょう/25)さんが初出場初優勝を飾った。181cmの高身長、バランスのよい身体つきで、初出場とは思えない落ち着いた雰囲気と表情が印象的な選手だった。
小柳さんのスポーツ経験は、小中学校で6年間野球、1年間柔道。筋トレ歴は5年。未成年だった友達がフィジークの大会で優勝したことに刺激を受けて、筋トレを始めたそうだ。
「トレーニングはスクワット、ベンチプレス、デッドリフトのBIG3が中心です。基本的には高重量6~8回を4セット。脚、胸・二頭、背中、肩・三頭に分けて週4回トレーニングしています」
食事は増量期も減量期も同じものを食べるようにしている。
「食事は白米、卵、鶏胸肉、鯖を食べ、ストレスが溜まったらチートデイを入れています。増量期と減量期は糖質の量を変えます。増量期は維持カロリー2700kcalに、プラス500kcalまで増やしていますが、体重は10kg以上増やさないように気をつけました」
摂取カロリーをしっかりと管理していたが、減量時にはつらかったことがあったそうだ。
「一度体重が停滞した際に、摂取カロリーを極端に下げてしまい、メンタルバランスが崩れてしまいました。落ち込んだり、気分が上がらなくなったりしたので、やっぱり『しっかり食べてしっかり動く』これがポイントになるなと思いました!」
日本クラシックフィジーク選手権大会(日本ボディビル・フィットネス連盟主催、以下JBBF)を見てあこがれ、今回マッスルゲートのクラシックフィジークに挑戦したという小柳さん。当日は、家族、友人、会社の方々の応援があり、歓声も大きかった。
「クラシックフィジーク初出場初優勝できて本当にうれしいです。筋トレを始めるきっかけとなった友達も応援に来てくれて、『絞りやバランスは、ダントツで良かった。次はJBBFで待ってる』と宣戦布告されました」
初出場を果たしたばかりだが、小柳さんには大きな目標がある。
「30歳までに日本クラシックフィジーク選手権大会に出場し、成績を残す。その後は世界選手権に出場します」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 撮影:北岡一浩