「娘に、きれいでかっこいい姿のママを見せたくて、減量もがんばりました!」
2月11日、高槻城公園芸術文化劇場でマッスルゲート大阪高槻大会が行われた。ウーマンズレギンス158cm以下級で優勝、ウーマンズレギンスよりも筋肉量が必要なウーマンズレギンスフィットネス158cm以下級で2位の成績を収めたのは鈴木あみ(すずき・あみ/25)さん。ショートカットと生き生きとした表情、バランスよく鍛えられた身体が印象に残った選手だ。
鈴木さんは、私立高校保健体育科の教員で3歳になる娘の子育て真っ最中。1年前から筋トレを始め、今回マッスルゲートに初挑戦したのだという。
「職場の先輩の影響でトレーニングを始めて、楽しさや身体が変わっていくことに対して面白さを感じ、ハマってしまいました。またメンタル的にも自己肯定感が向上するという効果を実感しました。ストレス発散にもなり、身体も仕上がるので一石二鳥でした」
忙しい合間をぬって、ほぼ毎日トレーニングに励んだ。
「幸いにも実家と職場が近いので、ワークライフバランス的には整っています。トレーニングは早朝、もしくは深夜に行けるとき、トレーニングに行けないときは娘をダンベル代わりに、遊びながらトレーニングしていました。たとえば高い高い~しながらのスクワットや、肩トレなどです。減量期のトレーニングは週6日、お尻、肩、背中、この三分割を中心に取り組みました。力を入れているのは外国の方のようなお尻作りです。パーソナルは、FWJに出場しているパートナーにお願いしているのですが、経験豊富なので、しっかりと効かせたい部位に入りますね」
減量中の食事はローファットダイエットだったそうだ。
「鶏むね肉や、サバ缶などをメインに、炭水化物はオートミールやさつまいもを食べていました。オイル類も一切使わず、脂質は食材から摂るようにして、甘いもの欲は、ヨーグルトにプロテインを混ぜて食べて解消しておりました。職場では出汁昆布をかじって食欲を紛らわしていたこともありました」
今大会は「初出場で、とても緊張しました」と鈴木さん。
「でも、どんな大会でも、自分が飲まれてはいけないと思い、『楽しむ、自分のステージだ、逆に私を見て!』と強気で臨みました」
ここまでがんばれるのはやはり娘さんの存在があってこそだった。
「娘の姿を見ると、減量も辛くなく、食欲もかき消されました。娘との時間を優先に、時間にも身体にもメリハリをつけた生活を始めて、ものすごく生活の質が上がった気がしています。実家にもたくさん助けられて、応援してくださった皆様のおかげでこのような結果になったんだと感じております。これからも、母として、フィットネスとともに歩んでいきたいと思います」
鈴木さんはもう次の目標に向かって進んでいる。
「次は、8月のサマースタイルアワード京都大会に出場予定です。自分の理想の砂時計ボディ目指してがんばります」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 写真提供:マッスルゲート実行委員会