11月16日(日)に開催された『マッスルゲート北陸大会』のビキニフィットネス一般部門で、Nicha(にしゃー)さんが優勝した。減量期は週6回・1時間半、オフ期でも週5回のトレーニングを継続してきた努力が、そのまま形となって実を結んだ。
【写真】Nichaさんのステージを支配した「長すぎる美しい脚」

結果を受けての率直な気持ちを尋ねると、Nichaさんは迷いなくこう語った。
「期待通りの結果で、自分の強みを発揮できたと感じています。来年はさらに改善して、もっと高い目標を達成したいです」
「自分にもできる」──変化が自信をつくった
ボディメイクを続ける中で起きた心の変化について、Nichaさんは“成長の実感”を丁寧に言葉にしてくれた。
「トレーニングを続けて身体が変わっていくと、『自分にもできるんだ』っていう達成感が生まれて、自己肯定感がすごく上がりました」
見た目の変化に伴い周囲からの反応も変わり、それがさらにモチベーションを押し上げていったという。
「食事管理やトレーニングを計画的にこなすことで、自己管理能力も上がりました。小さな成功が積み重なって、もっと上を目指したくなるんです」
身体が変わり、心が変わり、そして人生全体の姿勢まで前向きに変わっていった──そんな過程がにじむ言葉だった。
肩とお尻を武器に。「筋肉に“効かせる”意識」で磨き上げたライン
得意部位は肩とお尻。鍛える際、Nichaさんは「効かせる意識」を何より大切にしている。
「重りを上げることが目的じゃなくて、筋肉に力を入れた結果として上がる──その感覚を大事にしています」
フォームが崩れないように動画を撮りながら丁寧に見直し、ターゲット部位に効かせられないほどの重量は使わない。あえて負荷を落とし、15〜20回の高回数で“効かせ切る”ことも多いという。
「可動域はいつも最大限に使うようにしています。伸ばして、縮めて、筋肉をフルに動かすことで、トレーニングの質が変わります」
こうした意識の積み重ねが、今回のステージでも際立つ肩の丸みやヒップの立体感につながった。
「ボディメイクは生活の一部」数字に振り回されない強さ
生活の中で大切にしているポイントについて尋ねると、Nichaさんははっきりと言った。
「ボディメイクは短期間では結果が出ないから、まず“生活の一部にする”ことを最優先にしています」
食事はPFCバランスを意識し、自炊を中心にして食べたものを把握する。しかし、体重や体脂肪率といった数字には固執しない。
「数字は日によって変わるので、鏡に映る自分のラインとか、トレーニングのパフォーマンスのほうを大事にしています」
そして、身体を成長させるために必要な休息と睡眠も欠かさない。
「休むこともトレーニングのうちだと思っています。しっかり回復したほうが、次のトレーニングが絶対に良くなるので」
身長158cmとは思えない存在感は、こうした“生活そのものが向かっている方向”の成果でもある。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










