11月16日(日)に開催された『マッスルゲート北陸』で、尻屋三津代(しりや・みつよ/52)さんがビキニフィットネスマスターズで2位、ドリームモデル50歳超で見事1位に輝いた。49歳で競技を始めてからわずか数年で掴んだタイトルに、尻屋さんは「とてもうれしかったです。ありがとうございました」と笑顔を見せた。

寸胴と言われた過去
尻屋さんがトレーニングを始めたのは49歳のとき。長女の大学進学を機に心にぽっかり穴があいたようになり、「抜け殻みたいだった」と振り返る。そんなとき、テレビで見た安井友梨選手に心を打たれ、自宅トレを開始した。
だが当初は三日坊主ぎみ。ジム見学を経て「来月からお願いします」とようやく決意した矢先、コロナに罹患。ジムに入会もできず、筋肉どころかぜい肉すら削げ落ちるほど落ち込んだという。
「ヒョロヒョロで気持ちも落ちていました」
そんな中、目に飛び込んできたのがビキニ選手・永江仁美さん。調べると同じ石川県の選手だと知り、安井さんを見たときと同じ衝撃を受けた。
「私も安井さんや永江さんみたいになりたい!」
その強烈な思いに背中を押され、即日ジムに入会。翌年には早くも大会のステージに立った。
過去には「寸胴」と言われたこともあったが、その悔しさは今では完全に原動力へと変わっている。
52歳、週6日・1時間半。身体と心を変えた3年間
尻屋さんのトレーニング頻度は週6日・1時間半。「得意部位はありません。苦手ばかり(笑)」と謙遜しながらも、もっとも意識しているのは“身体に聞く”こと。
「効いているかどうか、身体に確認しながらやってます。意味分からんですね(笑)」
強みでもあるヒップは特に丁寧に鍛えており、今回の2部門での躍進につながった。
49歳まで下降気味だったという体型も気分も、トレーニングを始めてからは一転。「明るく前向きになりました」と語る笑顔が印象的だ。
美容師として働く尻屋さんが目指すのは、単なる“理想の身体”ではない。
「『髪・顔・装い・精神美』。美容学校で習ったこの4つすべてが詰まったフィットネス競技を、一年でも長く続けたい」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










