昨年12月20日(土)、21日(日)に東京都品川区で開催された全国トップレベルの選手が集う『ゴールドジムジャパンカップ』。ビキニフィットネス35歳未満の部で見事優勝を果たしたのが、Nicha(にしゃー)さんだ。
【写真】Nichaさんの見事に発達した「お尻」が印象的なバックポーズを含む7枚

ボディメイクで大切なのはバランス
昨年11月の『マッスルゲート北陸大会』でもビキニフィットネス一般部門で優勝。勢いを保ったまま臨んだ全国大会で、頂点に立った。
華やかな結果の裏側には、数多くの失敗と試行錯誤があったという。
「ボディメイクでの失敗は、食事・負荷・休養のバランスが崩れてしまうことでした」
運動だけで痩せようとしたり、過度な食事制限で栄養不足に陥ったり。フォームが崩れるほどの高重量を扱い、怪我につながりかけたこともある。休養を軽視し、オーバートレーニングで停滞期に苦しんだ経験もあった。
「間違ったアプローチを続けてしまったこともあります。実は、これらはすべて自分自身が経験してきたことなんです」
遠回りを重ねた末にたどり着いたのが、現在のボディメイクスタイルだった。
ボディメイクで自己肯定感アップ
ボディメイクを通して、Nichaさんの心境にも大きな変化が生まれた。
「自分の努力で身体を変えられたという実感が、自己肯定感や自律心につながりました。運動でメンタルが安定するだけでなく、他人と比べるのをやめて、過去の自分との成長を楽しめるようになったんです」
食事や生活習慣も、「我慢」ではなく「自分を大切にするための投資」として捉えられるようになったという。その積み重ねが、心の内側まで前向きに変えていった。
Nichaさんが目指しているのは、単に体重を落とすことではない。
「筋肉を程よくつけて脂肪を減らし、メリハリのある健康的で美しいボディラインをつくることです」
筋肉量が増えれば基礎代謝が上がり、太りにくくリバウンドしにくい身体になる。姿勢や体力の向上といった健康面でのメリットも大きい。何より、自分の努力がシルエットとして目に見えることが、自信につながっている。
得意部位は「肩」と「お尻」。身体のシルエットを左右する重要な部位だ。
「肩は、肩甲骨を下げて僧帽筋の関与を抑え、遠くに放り投げるようなイメージで動かしています。お尻は常に踵重心で地面を押し、種目ごとに骨盤の傾きを細かくコントロールすることで、大殿筋や中殿筋の最大収縮を引き出すようにしています」
重さを追うのではなく、ターゲットとなる筋肉に負荷を集中させること。その意識が、ステージで際立つ肩の丸みとヒップの立体感を生み出している。
ボディメイクにおける最大のこだわりは、「食事・トレーニング・休養」の3点を徹底して最適化することだ。
除脂肪体重を維持・向上させながら見た目の質感を高めるため、PFCバランスを厳密に管理。トレーニングでは「昨日より重いものを上げる」「昨日より丁寧に動かす」という漸進性過負荷の原則をノートに記録し、日々積み重ねてきた。さらに、睡眠の質やアクティブレストといったリカバリーまで含め、成長のサイクルとして完結させている。
増量期は週4〜5回、減量期は有酸素運動を含めて週5〜6回。1回45分から1時間半という継続可能なペースを守ってきた。
数々の失敗を経験し、それでも続けてきたからこそ、全国大会の頂点に立てた。Nichaさんの優勝は、ボディメイクが「最短距離」ではなく、「正しい方向に積み重ねること」で結果につながることを、はっきりと示している。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
次ページ:Nichaさんの見事に発達した「お尻」が印象的なバックポーズを含む7枚
取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










