マッスルゲート選手 コンテスト

「今日が昨日のコピペのような毎日を筋トレで変えたい」 ボディコンテスト2位の37歳が語る自分を取り戻す方法

6月6日に開催されたマッスルゲート久留米大会のウーマンズウェルネスで2位に輝いた石丸悠未(いしまる・ゆうみ/37)さん。2人の娘を育てながら、公務員として働き、さらに臨床心理士・公認心理師として人の心に寄り添う仕事をしている。筋トレを始めたきっかけは「体型を変えたい」以上に、育児中心の日々の中で“自分自身を取り戻したい”という思いだった。

【写真】石丸悠未さんの脚のボリュームで魅せるバックポーズ

石丸悠未さん

コピペのような毎日から抜け出したい

「昨日と今日の違いが分からない、コピペのような毎日から抜け出したいと思いました」

そう振り返るのは、マッスルゲート久留米大会のウーマンズウェルネスで2位となった石丸さん。

2人目を出産後、日々の生活は育児中心だった。

「ぐずる下の子をあやして、授乳して、寝かしつけて、上の子のお世話をして、散らかった部屋を片付けて、気が付いたらあっという間に1日が終わっている……そんな毎日の繰り返しでした」

体型を誰かに指摘されたわけではない。

ただ、育児に追われる毎日に「何かスパイスがほしい」という気持ちがあった。

筋トレを始めたのは、2人目を出産して半年ほど経ったころ。

「授乳の合間を縫ってダンベルを持っていました。少しずつダンベルの重量が上がったり、自分の体に変化が出てきたりすることが単純に楽しかったです」

最初は小さな変化を楽しんでいただけだった。

しかし今では、ボディメイクが生活の大きな一部になっている。

「まさかここまで自分の生活の中心になるとは思ってもいませんでした」

強いこだわりで臨んだ脚づくり

現在は仕事をしながら、2歳と5歳の娘を育てる日々。その中で週5回、1回1時間半〜2時間のトレーニングを続けている。

だが、限られた時間だからこその失敗もあった。

「最初は筋トレをやればやるほど成果が出る気がして、睡眠時間を削ってトレーニングに充てていました。その結果、疲労回復ができずストレスだけが溜まっていく悪循環になりました」

現在は夫と役割分担をしながら、限られた時間の中で効率よく身体づくりを行っている。

挑戦しているウーマンズウェルネスは、女性らしいラインを残しながら、特に下半身の筋肉量や発たちが求められるカテゴリー。

そのため、脚づくりには強いこだわりがある。

「ウェルネスの選手は脚のボリュームがとても重要です。私は筋トレ歴がまだ浅く、筋量もトレーニング技術も他の選手に比べて未熟だと思います。この差を埋めるためには、とにかく日々積み重ねていくしかありません」

その積み重ねによって、身体にも確かな変化を感じている。

「本格的な脚トレを始めて1年ほどですが、以前に比べると確実に脚がサイズアップしています」

目指している身体のイメージは少し独特だ。

「昔から野生動物が大好きで、新婚旅行もボルネオ島のジャングルに行きました。過酷な環境で生きる動物たちの姿はたくましく、美しいなと思います。私もそんな強さと美しさを兼ね備えた身体になりたいです」

今回の大会結果について、悔しさもある。

「2位という結果は正直とても悔しかったです」

それでもステージに立ったことで、自分の課題だけでなく強みにも気付くことができた。

「今回の経験は決して無駄ではなく、次の大会に必ず活かしていけると前向きに捉えています」

ボディメイクを始める前は、子どもが最優先で自分のことは後回しだった。しかし今は違う。

「筋トレを始めてから、鏡を見て自分と向き合うようになりました。“自分のために頑張る時間”が少しずつ増えてきました」

臨床心理士・公認心理師として人の心と向き合う石丸さんは、競技への挑戦を通じて新たな気づきも得た。

「思うように成果が出ない苦しさ、悔しさ、もどかしさ。もがきながらも自分と向き合い続けることの難しさと大切さを、身をもって感じることができました」

最後にこう語る。

「汗をかきながら限界に挑戦した人にしか分からない苦しみや喜びがあります。この経験は、人の悩みや葛藤に寄り添う力になるだけでなく、人生のさまざまな場面で自分自身を支えてくれるものになると感じています」

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:西山稔夏

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