「初出場のときは最下位からのスタートだったので、今でも夢かと思うほどに嬉しいです」
9月1日(日)、俳優の金子賢氏プロデュースのボディコンテスト『サマー・スタイル・アワード東海帝王予選&ROOKIE CHALLENGE CUP東海帝王予選』が開催された。健康的に鍛えられた小麦色の肉体美を競い合う男女と観戦者の熱気で、会場は屋外並みの気温となる盛り上がりを見せた。
篠田実佑(しのだ・みう/26)さんは、モノキニビキニで引き締まったボディラインを競う、ビューティーフィットネスモデル部門ショートクラス(161cm未満)で自身初となる優勝。コンテスト戦績において、入賞外から入賞、そして今回の優勝という経験をしてきた喜びと、自身のボディメイクを振り返ってもらった。
「私はもともと、とても食いしん坊でお酒も大好きな肥満体型でした。体脂肪率も35%を超えていました。3年前、トレーニングを始めて徐々に体型が締まり、昨年の大会出場を機に体型の変化が一気に進みました」
ほぼ毎晩の飲酒、常に何かを口に入れたあとにキング牛丼をペロリと食べる大食ぶりから、大会のために食事を徹底管理。その食事が、一風変わったメニューだ。
「朝はオートミールに卵を割って電子レンジでチンしたものに塩胡椒、そこに冷凍ベリーを乗せてココナッツオイル、水切りヨーグルト、シナモンをかけます。昼は鶏胸肉とおにぎりと味噌汁と普通で、夜はまたオリジナルメニューで、もやしときゅうりとトマトとアボカドに切ったちくわを混ぜてお酢ともずく酢、納豆を和えたものです」
知人には総じて気持ち悪いと不評だが、篠田さんはこれが最高に美味しいのだという。
「今回の優勝は、コンテストに向け二人三脚で教えてくれた先生あってのことで、二人で諦めずに頑張ってきたからこその成果です。その感謝を一番に伝えたいです。私は暴飲暴食の権化なので、これからも年に2回は大会に出場して、体型を維持していきたいと思います(笑)」
冗談を交えながらも、信頼できるコーチとの強い絆と篠田さんの強い決心が身を結んだことの嬉しさを強く語った。コンテストを通じて人生で大切なものを得たと語る人は多い。大人になってからも挑戦し続ける大切さを、篠田さんの真摯な努力が教えてくれた。
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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