サマスタ選手 コンテスト

アフロヘアの一人親方が「引き上がったお尻とまっすぐな脚」で魅了 髪型映えるバックポーズを披露

彼女がステージに現れた瞬間、会場はどよめきと歓声に包まれた。

9/1(日)、俳優の金子賢がプロデュースするサマー・スタイル・アワード(以下、SSA)の『東海帝王予選&ROOKIE CHALLENGE CUP予選』が開催された。SSAは“夏の似合う男女の祭典”のコンセプトのもと、煌びやかな演出とBGMで人気を博すボディコンテストだ。

【写真】大田美香さんのアフロも映えるバックポーズ

「姉と義理の甥に誘われて一緒に出ようとなり、出場しました。普段はビルメンテナンス業を営んでいます。トレーニング歴は1年半、大会に向けてパーソナルトレーニングのほか、隙間時間を活用して週に3日以上はジムに通いました。4月からは週に5日は行きました」

終幕後、インタビューにこう語る大田美香さん(おおた・みか/44)さんは、今年ボディコンテスト初出場にして、ビキニモデル新人の部(ROOKIE Bikini model)で2位となった。

引き締まった体型はたしかに鍛えられており、「ボディメイク前は今より10kg太っていた」という過去を感じさせない美しさだ。だが、どうしても気になることがあった。

「髪型?髪型は普段からこうですよ。はい、仕事中もです。一人親方ですし」

ボディコンテストにおいての女性の髪型は、多くの選手が決まっている。頭身の高さを出すためと、ボディラインへの視線の動線を妨げないように、アップスタイルで臨む。団体問わず多くの大会を取材してきたなかで、堂々たるアフロスタイルで現れたのは、大田さんが初めてだ。今回の出場のためにではなく、日常生活でもアフロを貫いているらしい。

「昔から人と被るのが嫌というか、変わったものを好きだなと思うことが多いかなとは思います」

髪型は奇をてらってではなく、彼女にとっては特に言及されるほどのことでもないことらしい。ボディメイクの方法も、非常に王道をいくものだった。

「トレーニングとともに、トレーニング経験の豊富な姉に協力してもらって食事管理も徹底しました。たんぱく質は、鶏胸肉・鮭・鯖、豚肉の場合はモモやヒレなど脂肪分の少ないものを選びました。炭水化物は酵素玄米、さつまいもやじゃがいもがメインです。姉も応援のために同じメニューを食べてくれて、それが心強かったです」

空腹での過食を防ぐため、4回の分食とトレーニング前の補食を取り入れたという。トレーナーが老舗の煎餅店(和楽堂/愛知県名古屋市)を営んでおり、そこの冷やし芋を補食にするのが恒例だと語った。

「トレーニングと食事管理をしだして、脚が3分の1とまではいかないですけど、かなり引き締まりました。脂肪も硬い固太りの体型だったのですが、腿の間に隙間ができたことが一番うれしかったです」

大田さんの引き上がったお尻とまっすぐな脚線は美しく、バックポーズも映えていた。

「今後は出場権を得た、12/8(日)のSSA ROOKIE CHALLENGE CUP FINAL(全国決勝大会)に向けて、受けたフィードバックをもとにさらに身体を作っていきたいと思います。ボディコンテストは初めてでしたが、とても楽しかったです。決勝大会は、悔いのないようにやり切りたいと思います」

大会中も大きな歓声を受け、閉幕後もたくさんの友人に囲まれ、実に楽しそうだった。固定概念に囚われず行動すること、人と少し違ってもそれを自身の魅力に変えることの大切さを、大田さんは存在をもって改めて教えてくれた。

【SSAアンチドーピング活動】SSA(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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佐藤奈々子選手
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