『サマースタイルアワード 京都予選&ROOKIE CHALLENGE CUP京都予選』でスポーツモデルトール5位、スタイリッシュガイトール1位、そしてスタイリッシュガイオーバーオールチャンピオンに輝いた岡本亘能(おかもと・のぶよし/31)さんがトレーニングをはじめたきっかけは、高校野球時代にさかのぼる。
「身長はすでに今と同じくらいの178cmでしたが筋肉も脂肪も少ない、いわゆるガリガリ体型でした。小学生、中学生のときも、何かと細いことを指摘されていましたがあまり気にしていませんでした。ところが高校生になり、部活でやっていた野球では、他の選手と体格の差が大きく、レギュラーポジションに就くことができませんでした。レギュラーになれず悔しい思いをし、ガリガリの体型を馬鹿にされたこともあったので、そういった経験が今のトレーニングモチベーションの原点です」
コンプレックスからはじまったトレーニング。見よう見まねながらも、トレーニングを続けることで変わっていく自分の姿に自信がついていった岡本さん。
「身体づくりの目的は人それぞれだと思います。私も人から受けた評価で『ガリガリ』という外見のコンプレックスを持っていました。でもそれは継続していくうちに変化していき、周りの評価も変わっていきました」
「高校生から続けているトレーニングですが、今ではパーソナルトレーナーという職業にまでなりました。それにより、自分自身に自信がもてるようになりましたし、自分の生活の様子や考え方を発信することで、健康意識や筋トレの必要性を周りに伝達できるようになったと感じています」
岡本さんは2019年にベストボディジャパンでボディコンテスト初出場をし、2020年のコロナ禍を除いて毎年コンテスト出場をしている。
コンテスト経験を重ねる岡本さんに、減量で特に意識している点をうかがった。
「初出場したときは、今のように細かい方法論や情報が少なかったので、身体を仕上げるときに非常に困りました。今では情報は充足されていっているように感じますが、同時に間違った情報も蔓延しているのも事実です。私としては、自分を実験台にいろんなことを試してみて、良い悪いの判断ができるようになることが一番良い解決策だと考えています」
「食事に関しては、現代社会において食事というものはほとんどが「糖と油」でできていますので、外食やコンビニは極力しないようにしていました。また、食べないのも大事ですが、『見ない・行かない・買わない』という食べるまでの過程を踏まないことも有効な考え方だと思います」
引き締まった身体でスタイリッシュガイオーバーオールチャンピオンに輝いた岡本さんだが、コンテストの代表である金子賢さんには「まだ絞り込める」「完成度を高めてほしい」というフィードバックがあったそうだ。
「金子さんのフィードバックを意識して、さらに引き締まった身体を披露したいと思います。まずは今年の日本大会優勝を目指しますが、最終的には『スポーツモデル』のカテゴリーでプロカードを獲得することが目標です。これからの日本のフィットネスの発展、そして国民の健康意識向上にも貢献できるよう日々頑張りたいと思います!」
【SSAアンチドーピング活動】SSA(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:柳瀬康宏 撮影:岡 暁
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